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ふじてんに行ってきました!

2021.10.19

こんにちは、ガイドのヘイマンです。

我が故郷、伊豆半島西海岸の松崎町から望む富士山の裏側、山梨県は鳴沢村にあるふじてんに行ってきました。

当日はあいにくの雨で貸切状態。

マウンテンバイク愛好家の中ではその名を知らない人はいないほど有名なバイクパークであり、私自身がマウンテンバイクに目覚めたきっかけとなった場所でもあります。

コース監修は日本を代表するプロライダー、

DAIKIFREERIDE MTB LOGICの代表『高橋大喜』さん。

親しみやすい穏やかな口調と表情とは裏腹なキレッキレのライドはギャップ萌え必至。

基礎、コーナリング、ジャンプなどの各種講習も行っているので、初心者はもちろん、伸び悩んでいる中級者の方は是非受講してみてください。

後述もしますが、コース内にあるジャンプセクションを利用する場合には、

『必ず』講習を受け、適切な装備で臨みましょう。

また、ビギナーをふじてんに連れて行く経験者の方は是非こちらをご参考になさってください。

さて早速パークの紹介をしていきましょう。

ここではこれから初めてふじてんライドに挑戦するビギナーの皆さんに向けて書いていきます。

中上級者の皆さんは腹八分目で節度を持ってご安全にお楽しみください。

バイクはハードテールでも走れますがフルサスがオススメ。

ちなみに私は自戒の念を込めていつもハードテールです。

よくコケる人はフルフェイスヘルメットを被りましょう。

持っているのであればありったけのプロテクターを持参しましょう。無い袖は振れませんので。

普段からプロテクターをしない人も、最低限ヒザは守りましょう。

私もふじてんに行く際にはジーンズの下にこっそりプロテクターを忍ばせています。

駐車場に着くと多くのライダー達とバイクが並んでいます。

ビギナーの中には場違い感やプレッシャーを感じるかもしれませんが、気にせず平常心でいきましょう。

車載の際にバイクをバラした場合には、焦らずしっかり組み立てましょう。

パンク等のトラブルがあった時も対処できる装備ご用意を。

ふじてんスノーリゾートという名前の通り、ここはスキー場です。

ゲレンデを分かつ林の中に、それはそれは丁寧に作られたコースがあり、 4つの入り口と8つのセクションから成る12通りほどの組み合わせが楽しめます。

リフト入り口。週末ともなると長い列ができ、20分以上待つことも。

リフトに乗り込む際はスタッフの指示に従いましょう。

コースの入り口まではリフトで運んでくれます。もちろんバイクも一緒に。

最初はアタフタしてしまいますがすぐに慣れます。

リフトに揺られること10分、降りると左手にコースマップがあります。

じっくり読んで、初心者・初級者は目にも優しいグリーンのコースから始めましょう。

間違っても上級コースに行かないように!二度とMTBに乗りたくなくなります。

1番の『グラスホッパー』は芝生の坂道を降りるだけです。

しかし侮るなかれ、なかなかのスピードが出ますし、芝生は結構滑るので最低限のブレーキコントロールスキルは必要です。

ここでのスピード感についていけない、バイクのコントロールが出来ないと他のコースはただただ怖いだけです。

ウォーミングアップも兼ねてとりあえず下ってみましょう。

『グラスホッパー』でスピードに慣れて体が温まったら、2番の『ローラーコースター』から3番の『マティーズループス』を走ってみましょう。

素晴らしいハーフパイプの連続で、これぞMTB!なライドを楽しめます。

『バームに乗る感覚』が掴めるまで繰り返し走ってみるのもいいでしょう。

ちなみに『初見のコース』は誰でも緊張します。もちろん私もです。

身体は強ばり視線が下がり、目がスピード追いつきません。

徐々に慣れていきますので、『遠くを見て身体を柔く』を意識していきましょう。

焦る必要は全くありませんが、コースの途中で止まるのは厳禁。

週末ともなると多くのライダーが集い、目にも止まらぬ速さで駆け抜けていくので大変危険です。

やむを得ず止まる場合にはすぐにコース脇に退避しましょう。もちろんバイクも一緒に。

再度走り出すときも、周りをしっかり確認してください。

『マティーズループス』を抜けると3つのドロップオフと3つのジャンプがある『スキルパーク』に出ます。

緊張が解けて脳が『楽しい』に支配されているとつい挑戦、もとい突っ込んでみたくなります。グッと堪えましょう。

初心者がイメージするジャンプの動作と、実際に行う動作は全く違うものです。

我流で飛べたと思っている人の半数近くは『飛ばされている』人です。

怪我のもとなのでスルーして次の1本に向かうのが無難です。

前述しましたが、ジャンプに挑戦する場合には講習の受講と適切な装備がマストです。約束ですよ。

下って登ってを繰り返し、2〜3本に1回は休憩を挟みましょう。

時間がもったいないからとかリフトが休憩になるからなんてのは怪我のもとです。

意外と体力は削られていますので、甘いものでも食べて一服しましょう。

「マウンテンバイクは気持ちが7割」 これは私がビギナーによく言うセリフです。

  • 恐怖に対して予防線を張って諦めない、
  • どうして怖いのかを考え抜く、過去ではなく未来を見る、
  • 身体は素人でもバイクは玄人、そんなバイクをどこまで信用して身体を預けられるか、

そんな意味を込めた文言です。

この記事を読んでいるだけでは胡散臭い精神論に聞こえるかもしれませんが、ライド後のあなたにはきっと意味がわかるでしょう。

なんとなくでもいい、それが分かり始めたら羽化の時。

晴わたる空のように青い中級コースにレッツチャレンジ。

5番の『馬車道』はハーフパイプに加え木の根やドロップオフがあり、乗りこなすにはそれなりのスキルが必要になります。

そしてコース内にはいくつかジャンプセクションがあります。

ジャンプ、もう言いたいことは分かりますね?約束覚えてますね?

飛び出さずに舐めるように走ればいいだけです。飛び出すのはまた次回。

ビギナーの皆さんはここまで走ればかなり満足しているでしょう。

人によっては箸も持てないほどの握力になっているかもしれません。

膝の震えが止まらなかったり、頭が空っぽになって目が虚ろになっている人もいるでしょう。

友や先輩、恋人からの誘いも時には断る勇気が必要です。

しっかり休憩しましょう。

ちなみにリフトに並んでから降りるまでは待ち時間を含めて約15分(混雑時は20分以上) コースを下って降りてくるのにもう15分として30分近くかかります。

下りてこないな~とうっかり1人でリフトに乗ってしまうともう会えない可能性がありますのでご注意を。

リフト券には一日券と3時間券があります。

『ビギナーの初めてのふじてん』は3時間券をオススメします。

一日券でたっぷり走りたい気持ちはよーく分かりますが、妖怪モッタイナイが悪さをして怪我をするかも。

それでも一日券がいいんじゃ!という場合はしっかりと休憩をとりながら走りましょう。

ちなみに西伊豆チームはもっぱら3時間券です。

そして時間が迫り、あと一本行くか迷った時には潔く帰ります。

私は西伊豆でのツアーが控えていて絶対に怪我できないが故の選択ですが、 皆さんにも仕事や家庭があって日常が続いていくでしょうから立場は同じです。

怪我して1ヶ月乗れなくなるよりも、後ろ髪引かれる思いでコソ練に励む方がスマートだし上達するはずです。

『腹八分目』 これを心に刻んで安全に楽しくMTBを楽しみましょう。

都内からのアクセスもよく、お得なシーズン券もあるので欲張らずに紳士的なライドを心がけましょう。

1日で走れる距離と回数は自分が思うより少ないものです。

そしてスキルが上達したらぜひ上級コースにチャレンジしてみてください。

1人で黙々と練習してもいいし、友達とわいわい走るものいいですね。

より高みを目指すなら講習を受けてみてください。

危険だと言い続けているジャンプも、飛べたらあんなに気持ちのいいものはありません。

ライドの回数をこなすほどに自分のスタイルが見えてきて、より一層MTBが楽しくなるはずです。

MTB専用に設計された『コース』と自然の地形を活かした『トレイル』の両方を体験することでスキルはさらに磨かれ、 あなたのライドをより深みのあるものにしてくれるはずです。

以上、日本屈指のバイクパーク『ふじてん』のご紹介でした。

それでは皆さん、素敵なMTBライフを。

これまでの注意事項をすべて無視した結果も合わせてご覧ください。

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