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TRAIL TRIP IN LADAKH 第3章〜レーの町〜

2016.8.9

ジュレー!平馬です。

この遠征記も第3章を迎え折り返しとなりました。書けば書くほどに書きたいことが溢れてきて、あれもこれもとなんともまとまりのない文章ですが、どうぞ最後までお付き合いください!

 

さて今回は、私たちが拠点としていたレー(Leh)の町についてです。前回も書きましたが、この町の標高は約3650m、富士山の山頂と同じくらいの高さにあります。

そのため帰国後はまず最初に「高山病は大丈夫だったの?」と尋ねられました。

 

A.ガッツリなりました。

 

階段を登っては息が上がり、荷物を持ち上げては息が上がり。頭痛も伴ってバッチリ洗礼を受けてまいりました。

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そんな絶不調の中でも、遥か遠くの山々まで見渡せるほどに澄んだ大気は美しく、高台から見下ろすと思いのほか緑の多い町でした。

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宿を出て緩やかな坂を下りながら町の中心部へ。細い路地を進んでいくともはや土色一色。

家屋の外壁は、そのほとんどが泥レンガと石でできているため長雨が降ると家が溶けるそうです。マジか。

ん?ずいぶん変な形の山が奥に見えるって?

ノンノン、あそこににそびえているのは旧レー王宮。ちょっと行ってみましょう。

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王宮に近づくにつれ、私はその巨大さに驚かされました。

9階建ての高さまでほぼ垂直に積まれた外壁に圧倒され、建築当時の労力を想像してため息が出ました。

この王宮はレーのシンボル的存在であり、ラダック王国が最も栄えた16世紀に建てられたものだそうです。

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そしてライド!建物が大きすぎて構図に試行錯誤している最中の一枚です。

なんか、公務をさぼってマウンテンバイクで城下町に繰り出すやんちゃな王族みたい。

王宮から「あいつはどこへ行った!また抜け出しおったか!!」って聞こえてきそうです。

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せっかくなので最上階から町を望む。これまた見事なまでに土色一色。確かに雨で溶けそう。

 

ひとしきり撮影を終え、昼食と買い物のため『メインバザール』へ向かうことに。

道中とんでもない建物が。いや、とんでもない木か?

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切る、という選択肢はなかったのか?それとも切ってはいけない神聖な木なのか?もしそうならば、その上にカフェを作っちゃうのはありなのでしょうか。チベット文化圏とはいえさすがインドといった感じです。

まあきっと、自然と共にあらんというスタイルなのでしょう。

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その後、いやいや載せすぎでしょという量の荷物を載せた自転車が狭い路地で立ち往生してました。

実際彼一人ではどうにもならなかったため、僕らも手伝うことに。

よくよく見ると、ブレーキ壊れてるわタイヤベコベコだわでもう命知らずかよ‼︎と心の中で叫びました。

無事大通りに出た彼に「写真を撮ってくれ」と言われパシャリ。彼は「撮れたか?」と続け私が頷くと、ニコッと笑いその場を去って行きました。見ないのかよ笑

 

それからは緩やかに坂を下りやっとメインバザールに到着。

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さすがは中心地、上空には何本ものタルチョがはためき、道は観光客で賑わってました。

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地元の(おそらく)中学生。堂々としていながらも可憐な素敵な女の子達でした。

三つ編みがトレンドなのでしょうか、この子達だけでなく他の学生にもたくさんぶら下がってました。

またピースではないところがまた良いですよね。うん、すごくいいですよね。え?ちょっと気持ち悪いですか?

 

さ、次に参りましょう。

 

ぼちぼち宿に戻ろうかとのんびり走っていると、4人の子供達が道の脇で遊んでいました。

彼らはマウンテンバイクに乗った僕たちを見つけるとダッシュで駆け寄り体で道を塞ぎ、

「お願い!これ乗らせて!ちょっとだけ貸して!」と叫びます。

旅行先でのちょっと貸してほど怪しいものはありませんが、相手は子供、そしてここはラダックでした。いいよといってからまたがって走り去るまで3秒とかからなかったでしょう。

あっという間に町中に消えていく彼らを見ながら、ほんの少しだけ不安がよぎりました。

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残された二人と雑談すること5分。不安が大きくなります。

最悪こっちには人質がいるから大丈夫か。と、下劣なことを考えながら気を落ち着かせました。

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さらに5分経過。さすがに探しに行くも気配はなく、友達も困り顔。ぼくらはもっと困り顔。

 

「あっ!帰ってきた!」

いやーよかったわーと彼の指差す方を振り返ると、

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これでもかというドヤ顔で乗り回してました。かっこよすぎかよ。

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困り顔の正体は、帰ってこない不安ではなく自分が早く乗りたい不満だった彼もご満悦。

足ついてないけども笑

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最後はいつの間にか増えていた友達と写真を撮って別れました。

 

宿に帰る途中、いつも水や日用品を買いに立ち寄る商店での一枚。

いつもでも笑顔な店主のおじいちゃん。「チャンキュベリマッチ」と小さな声で手を振る姿が懐かしい。

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最後はラダック滞在中にずっと泊まっていた『シャンティーゲストハウス』のスタッフ達と。

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とても気のいい彼らのおかげで、滞在中は快適に過ごせました。

次にラダックに来る機会があっても、またここを訪れたいと思います。

 

これにてレーの町のレポートは以上です。次回は、カルドン峠へのセカンドアタックの様子をあげさせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。ではまた。

 

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