TRAIL TRIP IN LADAKH 第1章〜カルドン峠〜
2016.7.27みなさんこんにちは。平馬です。今回はいよいよ、TRAIL TRIPのレポートです!
日本を発って5日目、ぼちぼち高度順応もできてきたのでさっそくトレイルライドへ。
場所は、海抜5359m!世界で二番目に高い車道を有する『カルドゥン・ラ』頂上までは軽バンのタクシーにマウンテンバイクを積み込んで向かいます。
峠に続く車道。写真でもわかる通り、車ほどの岩がゴロゴロあります。
まぁ今更驚きはしませんが、当たり前のように牛が道路を歩いています。
聞くと放牧されているとか。いやいや放たれすぎだろ。
道中のオブジェ?的なもの。なんでしょうねこれ。
僕はカエルに見えたんですが、そもそもこんな乾燥した標高の高い場所にカエルなんているんでしょうか。
笑っているようにも怒っているようにも、寝ているようにも見える不思議な表情、岩色一色ななか突如現れた鮮やかな緑。謎です。
ギリギリをすれ違う現地のデコトラ。なんだろ、デコトラって万国共通なのでしょうか。
それとも、大きな車をド派手に装飾したいというのは人間の根源的な欲求の一つなのでしょうか。謎です。
あと、視界を限界まで削りすぎだろ。
そして前回のブログでも書いた通り、途中からはインド人観光客のテンションをぶち上げるほどの吹雪。そりゃ渋滞も起こりますよね。
約二時間、頭痛に耐えながらパリピと化したインド人たちを眺めていましたが、精神に異常をきたしそうなので引き返すことに。
そんな僕らを送り届けてくれた運転手のおっちゃん。
海外で観光地に向かうタクシーなんて言ったら100%ボラれるだろ!なんて思ってましたが、料金は一律で決まっていてボラれるなんてことはなく、
彼は僕に、人を疑う愚かさを教えてくれました。
その後デリーに戻った僕は再びタクシーに乗り、まっすぐに人を信じた結果、盛大にボラれました。
モウダレモシンジナイ。
話が脱線しましたがいよいよトレイルへ!
見てくださいこの景色!この一枚が撮れただけでも、はるばるラダックに来た甲斐がありました。
ボスの松本潤一郎が搭載しているトレイルレーダーを頼りに車を停めてもらい、バイクを組み立て。
現地では車道を下るダウンヒルは珍しくなく、周りの観光客も特に興味はなし。
しかし、バイクにまたがった僕らが車道から外れて荒れた谷の底へ降りていこうとするとさすがにざわざわしはじめました。
期待と不安で足が震えているのを感じつつトレイルに入る瞬間、「crazy…」とささやく声を確かに聞きました。
トレイルに入ってしばらくは、雪山を背負ってのライド。
ライド中は頭痛との戦いでしたが、どこで撮っても絵になる絶景に圧倒されながら走りました。
登り返しの一切ないただただ巨大な山を下り続け、気が付けばレーの町まで残りわずか。ここからは車道を下ろうかという矢先、松本潤一郎のトレイルレーダーが反応を示します。
「ちょっとこっちに行ってみよう。」そう言うと彼は、車道から伸びた車1台分ほどの未舗装路を押し上げていきます。
(マジか…)
すでに腕が限界を迎え、早く帰ってご飯を食べあわよくばビールなんて飲んじゃって一休みしたかった僕の想いは、チリチリと音を立てて回る彼のリアタイヤに巻き込まれ粉々になって青黒い空に溶けて消えました。
しかし!登りきった先には、のんびり飯食ってる場合じゃない絶景が広がってました。トレイルレーダーマジ半端ないっす。
見てくださいこの非日常感!アドベンチャー感!
実はこの写真に松本が写っています。どこだかわかりますか?
ここです。ギリギリ見えますよね。
ほらほら!いましたねー。もはや火星探索ですねー。
補足ですが、標高の高いこのラダック地方では空気が驚くほど澄んでいて、日本では霞み始める距離にある山々もくっきりと見通せます。
つまり遠近感がおかしくなるのです。最初の写真の真ん中の尾根も、直線距離でおそらく5キロ以上離れてます。
マウンテンバイクのムービーによくある、砂を巻き上げながら走るやつ撮ろう!と意気込んで走り出したのですが、忘れてました。
僕らそういうの全然できないんです。
写真はかろうじて上がった一枚。できたか不安になって自分でも確認しちゃってるんですけども笑
とまあなんとも尻つぼみになりましたが、以上がカルドゥン・ラのファーストアタックのレポートです。
今回頂上まで行けなかった僕らは、再びおっちゃんのタクシーでトライするのも5000m超えの洗礼を受けることになるのでした。それはまた次の機会に。
次回は、一泊二日で行った『パンゴン湖』の様子をあげさせていただきます。
最後まで読んでいただき(そう信じてます)ありがとうございました。
また次回!ジュレー。
平馬