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TRAIL TRIP IN LADAKH〜プロローグ〜

2016.7.15

皆様こんにちは。ホームページのブログへの投稿は初めてとなります、YAMABUSHI TRAIL TOURスタッフの平馬(ヘイマ)と申します。

さて今回は、6月6日から23日までの18日間に及ぶ『TRAIL TRIP IN LADAKH』と銘打ちましたインド北部のラダック地方への遠征の様子を書いていきたいと思います。
わたくし自身、幼少の頃の3年間をモスクワで過ごして以来初めての海外旅行となりました。つまり実質初めての海外!ということもあり不安と期待の波にのまれ、逆に悟ったように穏やかな気持ちになり、そしてまた波が押し寄せてきて‥といったような心境でございました。
ダラダラと長くなりそうなので早速参りましょう!

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羽田空港の出発ロビー。日本人から見ると当たり前に思えるキレイなロビー、スッキリしたロゴのついたコンセント、誰もが見やすい位置に設置された時計などなど。

これが次の日には全て懐かしく、また恵まれた環境にいたのだと痛感させられることとなります。

今回の遠征での僕の役割は撮影係でした。せっかくの海外なんだからとキャメラを新調して臨みました。

無謀にもそれまで使い慣れたカメラを西伊豆に残し、操作もほとんどわからないままぶっつけ本番です。

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出発時刻の5分前には全ての乗客の登場が完了し、肌に染み付いたJAPANの空気を遮断した機体は定刻通りに滑走路へ。

離陸直前のなんとも言えない高揚感と腸が動く不快感に懐かしさを感じました。

雲を抜け嫌がおうなしの晴天。地上から見るよりはるかに黒い空の青に、あ、宇宙ってやっぱ黒いんだ。などと稚拙な感想を抱きながらの空の旅でした。IMG_8614

目的地であるラダック地方にあるレーという町までは、羽田→北京→デリー→レーの順番で移動します。

とりあえず日本を離れたということで乾杯。おいおい、せっかくの海外遠征なのに、ビールが目の前で待ってるのに、そんなしかめっつらして仕事モードかい?なんて思った方、彼はWi-Fiつながんなくて困ってるだけです。

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デリーまで僕たちを送り届けてくれる航空会社『Air China』、しっかり4時間遅れでデリーに到着。

や っ て く れ た な

コンパクトで前後左右座席の距離感が非常に密接な機内で過ごした僕は、眠気とだるさで頭がぼーっとしていました。

そこに来てこの到着ロビー。シナプスに直接スパイスを打ち込まれた感覚でした。

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そもそもデリーからレーに飛ぶ便の待ち時間と、北京での遅れがイコールな時点で察してはいましたが案の定デリーで一泊。

朝8時、眠気と疲労を興奮が誤魔化しているなか朝食。何気なく窓の外に目をやると彼らが。僕のなかでこれまでの『乗車』という概念がフッと消えたのを覚えてます。

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時は金なり、時間は無駄にできん!ということでインド観光へ。

車線?一旦停止?譲り合い?なにそれおいしいの?状態のインド人。お前らブッダか一体なにを学んd‥。国際情勢が不安定な昨今、これ以上はやめておきます。

とまあ、周りは超絶フリーダム走行なわけです。そんな中で自分の意思を伝えるためにどうしたら良いか。

そう、クラクションですね。出発するよー(プップー)曲がるよー(プップー)早く行ってー(プップー)俺はここにいるよー(プップー)、うるさかったです。

写真の看板、あえて『NOT』をつけているところにこの国の『FREE』さを感じました。

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メインバザールの一角の自転車屋。手組みのホイールが渋い。

これはただの海外旅行じゃないんだ、TRAIL TRIPなんだって思い出させてくれた貴重な自転車要素。

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インドへのツッコミだけで苦痛だった夏休みの読書感想文(原稿用紙5枚)相当書けてしまいそうなのでこの辺で。

さぁやっと到着!この旅の出発にして終点!レーの町に降り立ちました!

目の前に広がるこの光景、息苦しさ、乾燥。「とんでもないところに来てしまった‥。」これが正直な感想でした。

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拠点となるゲストハウスにチェックインしてまずは腹ごしらえ。

チベット文化圏に位置するラダック地方ではチベット系の料理が多く、写真はその代表格のモモ。

水餃子と揚げ餃子の隠し子といったところでしょうか。味付けは塩がメインの質素なもので、普段口にしていた魚のあのどこまでも深い味わいにコスモを感じることを禁じえませんでした。

しかし普通に美味しい。いや、これを書いていて思い出しましたが、かなり美味しかったですね。

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このレーという町、実は3800m近くの標高に位置しています。ということで高地順応も兼ねて撮影に出かけました。

撮影中、現地のおばちゃんが家から出てきました。JAPANESEの僕は、「あー、うるさいって注意されるー」なんて思ってました。

しかしおばさまは道に迷ったのかと思い大通りまでの道を教えてくれていたのです。

後からその話を聞いた僕は静かで穏やかな感動を覚えました。

人種も違い言葉も通じず、蛍光グルーンの被り物をしてサングラスに髭面、しかも、これは‥自転車‥?で、いいのかなという乗り物にまたがった男に、臆さず傲らず、与えるでもなく、呼吸するように親切心を置きに来てくれる。これがラッダキと呼ばれるラダックに住む人々でした。

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彼らに触れ、時折なぜか涙が出そうになるのをこらえつつ、僕らは世界で2番目に標高の高い車道を有するカルドゥン・ラへと向かいました。

ちなみに『ラ』は峠を意味し、『ツォ』は湖を意味します。『ツォ』はこの次のブログあたりで登場しますので、覚えておいてくださいね。

タクシーに揺られること約1時間。まさかの雪です。さっきまでカッサカサに乾燥してたのにホントなんなんだここは。

写真はおそらく人生初の雪に、高山病への恐れも忘れテンションぶちあげで踊るインド人観光客です。

彼らに幸あれ。

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書きたいことが溢れ出してきて気づけばこんな時間に。

次回からはみなさんお待ちかねのマウンテンバイクが登場します。

最後は期待感を煽る(※個人の感想です)迫り来る雲で締めくくりたいと思います。

飽きてここまで飛ばした人も、最後まで読んでくださった方もありがとうございました。

また続きをあげさせていただきます、ジュレー。

 

平馬

 

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