レース、出てきました。
2016.10.17どうもご無沙汰しております。スタッフの平馬です。
久しぶりにブログに書きます今回の内容はですね、10/14〜16日に富士見パノラマリゾートで行われたレースのレポートです。
先日FBにて出場するというお知らせをさせていただいていたのでご存知の方もいるかと思います。
走ってきました。そしてまさかのクロスカントリーでした。
では早速参りましょう。
午前3時30分に西伊豆を出発。鹿の群れを横目に見ながら、まだ真っ暗な中車を走らせます。
途中、朝霧高原のあたりでようやく太陽が顔を出し始め、それはそれは見事な富士山の姿を拝めました。
あまりに綺麗な空に満足し、今日はもういいかなと帰りそうになる気持ちを抑えつつ会場へ向かいました。
会場に到着すると、そこにはローラー台を懸命に回すシャーシャーゴーゴーという音が響き渡り、アスリート達が発する独特の緊張感に満ちておりました。
高校の頃陸上部だった僕は、その懐かしい空気にやられ早くもテンション右肩下りでした。
そんな僕の不安を和らげてくれたのは、今回一緒にレースに参加してくれるYさん。
普段から西伊豆で共に走り、トレーニングを兼ねてトレイルパトロールしてくれています。
会場入りしてまず行ったのは、バイクの調整でもアップでもなく、ボトルケージの取り付けでした。
初めてつけました。そもそもフレームについてるあの出っ張りがネジになっているのも初めて知りました笑
またひとつ成長させていただきました、ありがとうございます。
僕が出場するのは8時からのオープンクラス。スタートまで時間もないので早速受付へ。
受付カウンターへ向かう坂道ですでにパンパンになっている足が不安を煽ります。
ゼッケンと計測器をつけ(つけてもらい)いざ試走へ!スタート直後の登りは比較的緩やかで、高原の朝の爽やかな空気の中気持ちよく走りました。
あれ?なんかいけそうな気がする!むしろすっごい気持ちいじゃん!
あいにく時間もギリギリだったため最初の下りセクションを走って試走は終了。点呼に向かいました。
レースジャージやクロカンバイクを一切持っていない僕はいつものスタイルで走らざるを得ませんでした。
しかし今日は重たいバックパックを背負ってないぶんいつもよりはるかに走りやすいはずでした。これはいける!そんな自信が湧き始めていました。
オープンクラスには、同じ伊豆、と行っても正反対の位置にある伊東出身で『Sim Works』ライダーのエビコ氏がおりました。
相変わらずストイックでおしゃれな出で立ちな彼は、
「その格好で、そのバイクで走るのかよ笑」と、消えかけていた僕の不安を煽ります。そして舌を出すのでした。
点呼が終わりスタートラインへ。
ここまでくるとさすがのアウェー感に戸惑いを隠せませんでした。
高く固定されたサドルやカチャッ、バチッとビンディングをはめる音が周りから聞こえてきます。
僕も真似してペダルにシューズをグリグリと押し付けても、プリプリと情けなくソールが鳴るばかり。
MCの声が響きます。
『さぁそれでは、男子オープンクラス…』
心臓が高鳴ります。
『…スタート3分前です!』
なんだよ、まだ3分もあるのかよ笑と思いながら会場に流れるダンスミュージックに耳を傾けます。
たまたま好きな曲が流れ始めノリノリで聴いていると、『スタート30秒前です』の声。
サビの直前、音楽がフェードアウトして会場が静まりかえります。
その静寂の中『あぁなるほど。まだ3分あるじゃなくて、もう3分しかなかったんだな』としみじみ感じました。
不意にパァーーンと破裂音が聞こえ前方の人たちが一斉に漕ぎ始めました。
一瞬遅れ僕も走り出しました。いよいよスタートでした。
普段はガイドとして走っている僕にとって、前に人がいる、しかもこんなにたくさんの人が走っているというのは初めてのことで、混乱と興奮を覚えました。
スタートから20mほどのところで人が団子になっているのが見えました。マシントラブルのようでうずくまってなにやら作業している人の姿が。
一瞬、「大丈夫ですか?」と声をかけようとしましたが、いかんいかん!これはレースだった!と思い直し、人混みの脇を抜け前に走り出しました。
ゲレンデをいっぱいに使いくねくねと続く登り。そこで一人また一人と僕を抜いていく人たち。
ちくしょう!見てろよ、下りでぶち抜いてやる!この頃の僕にはまだこんな気持ちがありました。
そしていよいよ試走でも走ったシングルトラックの下りへ!よっしゃ見てろよ!と意気込む僕の前に現れたもの、そう、自分でも書いてますね。
ここシングルトラックでした。
一人も抜けませんでした笑
その後は再び登りセクション。
この登りが…
この‥‥っ!登りがっ‥!!
きっっっっつい‥!!!
もうですね、腰がね、爆発しそうで。こんなに痛むなら腰なんていらないと思うほど苦痛でした。
結果的には腰は手放さなくてよかったんですが。
そしてやっと下りセクション。
カメラを構えてくれているYさんに向け精一杯のアピール。
この頃になると抜いてやるとかいう気持ちは消え失せておりました。
というかすでに前には誰のいなかったんですけれども。
それからは登って下って登って登って下って登ってでなんとか、なんとかゴールいたしました。
高原の爽やかな空気?いけそうな気がする?一体なんのことでしょうか?
ゴールにはすでに走り終えたエビコ氏がニヤニヤしながら待っていました。
‥なんて事にはならず。
あまりの気持ち悪さにトイレにて盛大にREVERSEをかましました。
その日の朝、なにも考えず欲望のままに食べたあれやこれが…
おっと失礼、これ以上はやめてきます。
スッキリした僕は、Yさんの出場するマスターズクラスの観戦へ。
スタート直後。しょっぱなからレベルの違いを見せつけられました。
漢は背中で語る。
そして登る。
さすがは西伊豆トレイルパトローラー。
下りはお手の物。
そして終了。
残念ながら完走はなりませんでしたが、最高の笑顔でフィニッシュでした。
そろそろお昼にしようかとレストランへ向かう途中、レース結果が張り出されていました。
どれどれ〜
おっ、男子オープンクラス発見!
えーーっと‥‥‥
‥‥‥‥!!
‥‥あれですね。なんとなく分かってはいましたが、結構ショックですね。
空を見上げるとひこうき雲が綺麗に伸びていました。
こうして僕の初レースは終わりました。
僕のゼッケン番号は『314』
『再試』とも読めます。
またいつの日かリベンジ!するかは分かりませんが、とてもいい経験をさせていただきました。
ありがとうございました!!