TRAIL TRIP IN CAUCASUS〜旅の終わり?〜

おはようございます。平馬です。

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清々しい朝を迎えました。

前日の峠越えの疲れはほとんど無く、むしろこれからの緩やかな下りトレイル、そして首都トビリシに戻りワインとステーキとチーズを食すことへのワクワクで満ちておりました。

テントやバイクに霜が降りていたり、ペットボトルの飲み口が凍ったりしていましたが元気一杯でした。

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BOSSは着替えを入れていた『RawLow Mountain Works』よりサポートいただいた『Bike’n Hike Bag』をバッグオンバッグスタイルに切り替え意気揚々と走り出しました。

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出だしは岩の多い川沿いの道からでした。

爽快感溢れるライドを期待していましたが、ウォーミングアップなしに走り出し怪我をしては元も子もありません。もはや体に染み付いた『押し』のスタイルでご機嫌なトレイルを目指します。

この時、川沿いに降りるということが何を意味するのか、僕にはまだ分かりませんでした。

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羊の毛がり後を横目に、依然バイクにまたがることなく時間は流れました。体も温まり、準備万端いつでも走れるぜ!という状態がしばらく続きました。

谷の底にいた僕らの前に現れたのは、山肌を這い上がるように貫くトレイルでした。

なるほど、さすがヨーロッパ最後の秘境と言われるだけあり一筋縄ではいきません。

「ジョージアめっちゃ焦らすやん」と思いながらバイクを押し上げます。

息を切らしながら登りきり「さぁジョージア、そろそろいいだろ?」と顔を上げればそこには念願の下りトレイルがありました。

Fine

がしかし、急すぎ狭すぎでとてもバイクに乗って降りられず、再び「ジョージアめっちゃ焦らすやん」と先ほどより強めに思いながら一歩一歩慎重に下りました。

D.S.

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何度目かの谷を越え、山々の雄大さに少し嫌気がさしてきた頃、閉鎖されたキャンプサイトが見えました。シーズンを終え、冬眠にでも入るかのようにひっそりとした建物には、デカデカと『BATH』の文字が。そういえばもう三日間風呂に入ってません。

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その後は、わずか15cmほどの激狭トレイルを歩き、

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なんでここが正規のルートやねんという、踏み外せば川にドボンな岩の上を歩きました。

気持ちのいい、爽快感溢れるトレイルとは何だったのか。しかしこれはこれで楽しかったのです。

それでも体力は確実に消耗していき、買いすぎかな?と思われた行動食は底を尽きかけていました。

そんな時、キムラ氏が持たせてくれた『Trail Butter』が僕らにPOWERを与えてくれました。

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その後、次第に人の気配が増し道も広くなだらかになってきました。そして目の前に広がる緩やかな草原、もうどこでも走り放題!そうそうこれこれ、よっ!待ってましたと走り出し、ずいぶん久しぶりに全身に風を感じました。

 

ゴォーーーという風切音に紛れて犬の鳴き声が聞こえました。一匹ではなく数匹いるようでした。

遠くから三頭の牧羊犬の姿を確認し、BOSS以外の生き物に遭遇するのもしばらくだった僕はちょっと嬉しくなりました。

しかし、彼らは僕らを敵とみなしたようで歯茎までむき出しにして低いうなり声をあげて向かって来ました。

走る緊張。BOSSが口を開きます。「奴らは車輪の音に反応する、降りよう」そしておもむろに拳大の石を拾いあげました。かつて彼から聞いた南米での体験談を思い出し、僕も慌てて石を探しました。手にしたのは、何を思ったか薄く小さな石。「手裏剣かよ」と自分にツッコミつつ三頭の中を進みました。

すると一頭がBOSSに向かってきました。彼が手にした石を地面に叩きつけると、ボコッという音とともに犬は逃げていきました。

なるほどね、向かってきたらあぁすればいいのか、と思った矢先僕の元にも一頭の牧羊犬が向かってきました。

BOSSに習い石を投げる僕、しかしそれは手裏剣サイズ! ペッ‥と情けない音を立てて転がる小石をもろともせずにじり寄ってくる犬。「大丈夫、敵じゃないよ」と語りかけましたがそもそも英語も通じないこの国で日本語なんて、、いや!大事なのは気持ちよ気持ち!と懸命に語りかけながら進み続けると、彼はスーッと離れていきました。

マジか、やっぱ気持ちって通じるんだと感動しながら振り返るとそこには怪我を負った羊が一頭。

彼らは羊を守っていたようで、離れていったのは守備範囲から敵が離脱したといういたって事務的な理由だったようでした。

自分の中にナウシカ的な才能を感じましたが気のせいでした。

 

危機を脱した僕らは、走って押して休んで押してを繰り返し、ヘドロに足首までつかったりながらもGirevi(ギレビ)という村に到着しました。

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時刻は4時を回り、重い雲はパラパラと雨を降らせ始めました。

どうやら今日はここで一泊することになりそうです。

 

オフシーズンで不気味なほど人気のない村に入り、かろうじて空いていた宿に飛び込むと一気に雨足が強まりました。

屋根、壁、そしてなによりビールがある幸せを噛み締めながら降りしきる雨を見つめていました。

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まだ小さいハスキー犬のお出迎えにご満悦のBOSS。

この宿のお値段は一泊二食で50ラリ。この立地でオフシーズンであることを考えるとかなり安く感じました。

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つい2日前まで新品同様だったバイクもこの通り。

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そして何とWi-Fiが使用可能でした。宇宙(そら)からダイレクトに受信するタイプでしたが回線速度は良好、久しぶりに聞くメールの着信音、予約メール。よく見れば帰国直後の日付で慌てて返信するも厚い雲に遮られ日本には届きませんでした。

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2本目のビールを飲み終え夕食をとるとあたりはすっかり暗く、雨足はさっきより幾分弱くなったようでした。

停電により薄暗くなった室内で眠気が加速した僕は一足先に休むことに。ふかふかのベッドはやはり幸せです。

おやすみなさい。

 

おはようございます。

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雨は夜更け過ぎに雪へと変わったのでしょう。

まさかの一面雪景色です。やっとの思いで越えて来た峠より積もってます。ということはあと1日ズレていれば、目標の峠を目の前におめおめと引き返すことになっていたでしょう。

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ひとまず朝食をとり、

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ハスキーと戯れ、

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お茶をいただいて決めました。

 

『以上を持ってTRAIL TRIPを終了とします、お疲れ様でした!』

 

雪の中、ひたすらダブルトラックを進むよりも早めに首都に戻り他に行きたかった場所に行く方が賢明という判断でした。

幸い村のおっちゃんが終点の村Omalo(オマロ)まで連れていってくれるとのこと。それならばと、トビリシに戻ってから行く予定だったワイナリーに連れていってくれないかと尋ねるもあまり通じず、自家製ワインが出て来ました。やはり英語は無理か、と白ワインを飲みながら再度チャレンジ、今度は赤ワインが出て来ました。最高だなこの宿。

時刻は9時前、両手にワインを持ちロゼ状態のままゆったりと過ごしました。

 

唐突におっちゃんから声がかかり、荷物をまとめて出発です。

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日本が誇るTOYOTAの、おっちゃんが愛したランクルに乗り込み村を後にします。

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ありがとうGirevi、さようならGirevi。

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おっちゃんはその大きな手でハンドルを握り、ランクルは力強く山道を進みます。

川を渡り峠を一つ越え、送ってもらえて良かったなと思いながら流れる景色を見ていました。

 

車に揺られること二時間弱、終点の村オマロに到着しました。

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トレッキングの起点となるだけあり数多くのゲストハウスが並ぶこの村も、閑散としていてすっかりオフシーズン。

おっちゃんに案内され向かった二階建てのゲストハウス、宿泊客は僕らだけでした。

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左は宿の女将のエト。春から夏にかけてはこの宿を営み、冬が来るとトビリシの土産物屋で働くと言っていました。

ここには豊富な品揃えを誇る売店もあり、お菓子や日用品、土産物も充実しておりました。

彼女は英語も通じ、あれこれと商品を説明してくれました。

自家製だという赤ワインを買い、サービスでくれたパルメザンチーズをかじりながら再び乾杯。

今日は時間も遅くトビリシ行きのタクシーは出ていないそうなのでここで一泊することに。

 

お客がいなければ彼女も暇なのでしょう。娘だ、と言って写真を見せてくれました。

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名前はインガ、めっちゃ美人。インスタだしいいね!たくさんついてるしエトもいいね!してるしで色々言いたいことがありましたがそれはさておき美人。

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そしてエト。確かにそっくり。そしてこう見えて46歳!!トビリシに帰ったら美容院とエステとネイルに行くんだと笑顔で話していました。

話は盛り上がり再びインガの話に。聞けば歌を歌っているらしく、是非!と聞かせてもらいました。

これがまたいい歌でBOSSは一耳惚れ。エトからインガに電話してもらい「ぜひ僕らのムービーにこの歌を使わせてくれ」と頼みました。

二つ返事でOKをもらってこの旅の主題歌をゲットしました。その歌を使ったムビーがこちら。

素敵な出会いもあり、夜には2本目のワインを買い足し豪華な夕食。水餃子のような小籠包のような名物『ヒンカリ』も食べ、これまた名物の透明な蒸留酒『チャチャ』を煽り、3本目の赤ワインとエトオススメの白ワインをいただき、締めはマウンテンフラワーのお茶を飲みました。

TRAIL TRIP IN CAUCASUSを締めくくる最高の夜でした!お休みなさい。

 

おはようございます。

一夜明けトビリシに向け出発の朝です。

 

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ん?昨日より雪増えてない?

 

‥続く?

UPDATE : 2017.12.06 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP, サポートメーカー

TRAIL TRIP IN CAUCASUS〜峠越え〜

おはようございます、平馬です。

 

夜明けとともに早速出発です。前日のハードな押し上げによって体だが悲鳴をあげている!!と思いきやすこぶる快調です。

高山病の気配もなく、スムーズにテント周りを片付け、自転車を右に携え歩き出しました。

登り

今日は『キャンプ地』から『Atsunta Pass』を目指します。一日目の行程に比べ、距離だけ見れば半分以下、体も軽くなんだかあっさりクリアできてしまいそうな気がしました。

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キャンプ地から先は木々がなくなり草原が続きます。

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この時の食事はアルファ米と行動食のみ。一日分足しても1000〜1500kcalほどなのに対して消費カロリーはざっと3000〜4000kcal。

西伊豆で蓄えた備蓄分がゴリゴリ消費され顔がみるみる尖っていきました。

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水の確保にはmont-bellの『UL.ウォーターピュリファイヤーボトル』を使用しました。

前回のラダック遠征で最後の最後にしくじり、帰国後二人揃って点滴を打つハメになったので水の管理は慎重です。

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なるべく荷物を軽くするため、必要最低限をペットボトルに移して持っていきました。

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大きすぎる山々に圧倒されながら歩を進めます。

この辺りから頭上の雲が厚みを増し、重くのしかかってきました。雨でも降りそうです。

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それでも道の傾斜はなだらかで、時にはバイクに跨りながら順調に進みました。

しかしながら目指す峠は遠く雲の中。雨は避けられぬと感じると同時に、ズボンの下にはくタイツを忘れたことを思い出しました。

 

アルファ米で昼食をとり一歩一歩ですが確実に標高が上がっていきます。

相変わらず目的の峠は雲に隠れたまま。あと何歩進めば、あと何メートル標高が上がれば目的地なのか、分からないまま時は流れました。

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進んでいくにつれ、尾根の上にあった道は山の斜面へ、足元の草は青々とした色に変わっていました。

同時に道幅も狭くなり、人とバイクが並ぶのが精一杯でした。

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そして案の定降り出した雨。僕はここぞとばかりにポンチョを取り出しました。

どうゆうつもりなのか、ニットキャップonフードonヘルメットonポンチョという全くもって意味不明なレイヤーに虚ろな目。当時の僕は一体何を考えていたのでしょう。

一緒にいたBOSSからは「こいつGORE-TEXをなんだと思ってるんだろう」と思ったと後日談をいただきました。

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その後はゆるゆると下りだし、せっかく登ったのになんで下るんよ!と心が曇りかけた時、反比例して空が明るくなり始めました。

灰色の雲からは真っ白な雪が顔を出し、いよいよゴールが見えてきました。

 

ゴールがどこかお分かりでしょうか?わかんないですよね?

ここです。

あつんた

まるで魔王の城に挑むがごとき緊張感。挑んだことないけど。

しかしながら、ゴールが目視できただけでも気持ちに少し余裕が出てきました。

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近づいて見てようやくわかる山の大きさにビビりましたが確実に距離は縮まっていきます。

のブリラスト

現在地はマップ上でいうとこの辺り。前回同様西伊豆にいた時から分かっていた急斜面が現れます。

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もうこんなんですよ。さらに標高は3000mオーヴァー、10歩進んで一休みの繰り返しです。

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途中、BOSSは前輪だけ外してみたり、両方外してバックパックにくくりつけてみたりと様々なスタイルチェンジを試みてましたが、どれもしっくりこないらしく10分後には元の姿に戻ってました。

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ゴールがもういよいよ目と鼻の先に見えてきた頃には、左足で路面の雪を爪先で掘って踏ん張り右足を前へ、同様に掘って踏ん張りバイクをぐいっと前へ、リアブレーキをかけて再び左足で雪掘りの繰り返しでした。

うっかり足を滑らせれば100m以上の滑落必須な緊張した状態に置かれた僕は、頂上に想いを馳せました。

あそこには何があるのだろう?あの二本の柱は一体なんだろう?電線?いや、アンテナ、そうアンテナだ!きっとWi-Fiのアンテナだ!きっと頂上に着いたら『Atsunta pass』ってWi-Fiが飛んでて、接続しようとするもパスワードを要求され、少し悩んで標高か!と閃き『3431』と入力するも「パスワードが違います」うーんと唸って再びひらめく、そうかフィートか!と。『11256』と入力すると「接続完了」の文字が!そしたらこうして、、、

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ま、もちろんWi-Fiなど飛んているわけもなく、そもそもTwitterもやっていないのでできるはずもなく。

妄想の世界へ逃避気味でしたが、足元のタイヤのちぐはぐな雪化粧を見て現実に戻りました。

西伊豆ではまずありえない状態に非日常感を取り戻し、俄然やる気が湧いてきました。

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進んできた道を振り返りラストスパートです。

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一休みを要する歩数は10歩から2歩に減り、強風が吹き始めました。

ゴールまでの距離も高さも両手の指で数えられるほどに。

そして、ついに!

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ゴーーール!   って言っても本当に何もありませんでした。

それもそのはず。この峠は、僕らが勝手に目標にしていただけで実際は単なる地形の一部。地球規模で見れば表面のちょっとした凸凹に過ぎません。

大きすぎる自然の中にいる小さな自分を思い知らされると同時に『一は全、全は一』という言葉を用いれば、自分の中にもこんなにも巨大な世界が内包されているのか、、なんてことを考えてました。

とはいえここまで登ってきた達成感はひとしおで、成し遂げた!という気持ちの高ぶりを今でも覚えています。

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頂上には、トレッキングマークのついたポールに枝を縛り付けた十字架がありました。

木が生えているのは1000m以上下のエリア、そこから誰かが持ってきたのでしょう。久しぶりに人の気配を感じました。

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さぁここからは下りです!ずっと押してばかりで跨ることのなかったバイクに2日ぶりにペダルをつけます。

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峠付近のトレイル。幅は狭く慣れない雪の上で少々不安でしたが初めてのトレイルはやはり楽しかったです。

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テンションも上がります。

 

トラバースやつづら折れ、タイトなスイッチバックを走り抜け、気づけば雪も消え懐かしい草原が広がります。

この日のキャンプ地は赤い丸のあたり。

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すぐ近くに見えますが、この位置から下りで一時間以上、峠からは一時間半以上かかりました。

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今回の旅で僕らの足元を支えてくれたのは『株式会社キャラバン』様よりサポートいただいた、5.10『GUIDE TENNIE』です。

歩く、漕ぐ、下るをバランスよくカバーできるシューズです。たった2日ですが、峠を越えてかなりいい味が出てます。

 

時刻はすでに4時過ぎ。テントを張り夕食を済ませる頃にはあたりは暗くなり始めました。

明日からはゆるーくながーく下っていけるという喜びを感じながら目を閉じると、次の瞬間朝になっていました。

おはようございます。

つづく

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回はきっと楽しいトレイルライドレポートとなることでしょう。

それでは。

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UPDATE : 2017.11.22 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP, サポートメーカー

TRAIL TRIP IN CAUCASUS〜いざ!はるか Atsunta passへ!〜

お疲れ様です、平馬です。

前回、標高1500mに位置するシャティリの村を出発しました。ここから約100kmのオマロの村に向かうバイクパッキングのスタートです。

そしてこの旅の最大の難関、標高3464mのアツンタ越えが始まります。

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アツンタまでのルートは、コーカサスの山々の谷の底を流れる川に沿って進みます。

高所から低所へ、地球の重力に素直に従う川の水が、僕らの正面から背後に流れていく様を横目に見ながらペダルを踏み出しました。

 

まずは次の村であるMutso(ムツォ)を目指してダブルトラックを進んで行きます。

天候は晴れ。傾斜も緩く、やっと山から顔を出した朝日を眺めながら気持ちよく走れました。

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谷の底を走るこの道の日照時間は短く、九月終わりのこの時期では立ち止まると少し肌寒いくらいの気温。

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道中、こんなダイナミックな地形があちこちにあります。

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近くの民家兼ゲストハウスで薪として使うのでしょう、大量の丸太が詰んでありました。

これを見て、日本に帰ったら薪割りをせねば。とすこーしブルーになりました。

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道沿いの山の斜面には、写真のような薄く割れた石が沢山あります。周りの山肌を見ると、斜め45度ほどの角度の無数の細かい平行線が見てとれます。

これらの石を使って、

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このような壁が出来上がるわけですね。日本にも多く見られる石積みのコーカサス版といったところでしょうか。

さらに進むと一台のトラックが。よく見ると若者が石を拾っています。

BOSSが聞いたところによると、この先のにある石の砦の修復に使うのだとか。

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日本から来たと伝えると「NINJA!」と騒ぐ彼ら。シュシュシュッと手裏剣を投げる真似をするとさらに盛り上がる彼ら。

忍者戦隊カクレンジャー世代の僕は、調子の乗って忍術も見せてやろうと思いました。

しかしいざやろうとすると印の結び方が分からず、何を思ったか薬師如来印を結んでしまい「なんだそれ」と急に冷めた目になった彼らに別れを告げて再び走り出しました。

 

そこから程なく、体感的にはあっという間にムツォの村に到着。

村といっても、道沿いに数軒の建物がある小さなもので、オフシーズンということもありひ人気はほとんどありませんでした。

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地図でいうとこの辺り。あれ?!もう半分近く来てるじゃん!と安堵していましたが、半分というのは地図上にしか過ぎず、まさに残り半分が鬼門、実際の進捗は20%ほどでした。

そんな中、タレ眉にぽかんと開いた口、ちょっぴり赤く染まった頬がなんとも愛くるしい表情の車を見つけました。

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名前は忘れましたが、BOSSが欲しかった車とのこと。

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記念にパシャり。

 

ここまでの道の傾斜のゆるさと走りやすさはムツォ〜シャティリ間で人の行き来があったからなのでしょうか、急に傾斜がきつくなり始めOSHIAGE STYLEに。

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この辺りからどこからともなく子犬が現れ、僕らを先導するでも遊んでいるでもなくついてくるようになりました。最高でした。

その後は橋を渡り、

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休みながら、

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雄大な山々を眺めながら、

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国境警備隊のチェックポストまでたどり着きました。

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この地域はロシアとの国境が近く、稜線の向こう側はロシア連邦北カフカース(コーカサス)連邦管理区に属するチェチェン共和国のため立ち入りの手続きが必要となります。

パスポートを提示し、どこからどこまで、何日間の日程なのかを聞かれ書類をもらいます。

『MATSUMOTO JUNICHIRO』と書かれかパスポートを見て、「マァーツー、モートゥォ⤴︎、、ユニチロ?」と問う警備員。

「YES」と答えるユニチロ。前回も書きましたが、ジョージアでは『J』の発音が『Y』になります。

次に『HEIMA KEITARO』に対し「ヘィ⤴︎マ、、カイタァ⤴︎ロ?」と問う警備員。

「‥いえす」と答えるカイターロ。昔住んでいたロシアでもそうでしたが、『ケイ』とは読んでもらえずずっとカイタローでした。

ともあれ無事に通行証をゲットして先へ進みます。

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ここからは一気に道幅が狭くなり、いよいよ秘境に来たという時間が湧いて来ます。

写真では左側にまだ車の通った跡が見えますが、ほんの数キロでこの道もほとんどわからなくなります。

代わりに現れるのは、山肌を血管のように這う細い放牧の道です。

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そのためところどころにこうしたペイントが施されています。これが、この道が正しいルートであることの証明であり、真ん中の色でそのルートの目的地、種類を示しています。

このマークはこの先いたる所で目にすることになり、人一人がやっと通れる道でこれを見つけた時には「よかった、この道であってるんだ」という安堵と「マジか、この道であってるんだ‥」というハイブリットな感情を僕にもたらせてくれました。

 

道幅は狭いながらも傾斜は緩く、順調に進んでいました。

ずっと川沿いに進んで来た僕らは、目の前の道が急に弱々しく消えかかり、何やら川の対岸にはっきりした道があるのを目の当たりにしました。

どこかで川を渡り損ねたかしらと考えながら対岸の方に目を向けると、直径10cmほどの木が川を渡るように倒れているのが目につきました。

流れ着いた流木かしらとよくよく見て見ると、両サイドが石で固定されているではありませんか。

そう、これ橋でした。

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BOSS曰く『今まで見たことのない真剣な表情』で橋を渡りました。

ふわふわとたわむ橋を渡り終え、果たして落ちていたらどうなっていたのかと思った僕は、近くになった150cmほどの木の枝を拾い川にさして見ました。

結果、川底までは届きませんでした。渡りきったからいいものの落ちていたら‥と考え、もう二度とこの橋は渡るまいと思いました。

 

しかし、10分ほど休憩したのち地図を確認していると、ルートを間違えていたことが判明。

本来の登り口を1kmほど過ぎていて、二度と渡るまいとついさっき思った橋を再び渡りました。川底が予想よりはるかに深いことを知っている2回目の恐怖は初回の比ではありませんでした。

子犬もいつの間にかいなくなっていました。

 

無事本来のルートまで戻った僕らを待っていたのは、無慈悲に等高線を貫く険しい道でした。地図上ではこの辺りです。

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日本にいる時からうすうす気づいていた、とても乗って登れる斜度じゃないということを確認してバイクのペダルを外しました。再び装着する機会があることを願いながら。

そして登頂開始です。

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やはり全体的に斜度はきつく、50mほど進んで一呼吸、また進んで一呼吸、1kmほど進んだら休憩、の繰り返しでした。

登り始めてすぐに、後ろからえらく軽装、というか何も持っていないおじさんが登って来ました。彼は軽く会釈するとひょいひょいと歩を進め、気づけばはるか上の道を歩いていました。そして僕らがキャンプ地にたどり着く前に、今度は大荷物を背負って下りて行きました。

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標高が上がるほどに険しさを増す道。『押し上げ』より『持ち上げ』が多くなります。

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それでも、周りの山々を見ると確実に標高が上がっているのが分かりました。

一体いつになればたどり着くんだと感じる果てしない道のりの中でも、少しづつだけど着実に進んでいる実感がわきます。

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途中、枝が切られてた跡を見つけ、人間の行き来を感じました。

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と、何やら楽しそうな格好の実に励まされたような気もしました。

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さらに標高は上がり、森を抜け草原地帯に出ました。

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一気に視界が開けた開放感から周りを見渡すと、さっきまでその中を歩いていた森が眼下に広がっていました。

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気がつけば日も暮れかけ。なんとか最初の関門を突破した僕らはここをキャンプ地とすることにしました。

ここで取り出したるは、『A&F CORPORATION』(株式会社エイアンドエフ)様よりサポートしていただいた、『HILLBERG』社製の『ROGEN2.0(ルーガン)』なるテントです。

軽量、高強度なテントで張るのも簡単。キャンプ童貞だった僕でもすぐに張ることができました。

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遠征前の予行演習で裏山生活をした時にも使用しました。一人だと広すぎるほどのスペースで通気性もよく、湿気の多い西伊豆でも快適でした。

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二人でも十分なスペースがあります。中は暖かく、吹きすさんでいた風の影響もありませんでした。

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移動中は写真のようにバイクのハンドルバーに装備。かさばることなく軽量なため問題なく走れます。

 

テントを張り終えるとどこからか人の声が。振り返ると、声と枝で巧みに羊を誘導する羊飼いのおじさんが。

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カメラを向け写真を撮っていると、

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数匹が僕に気づき立ち止まるとそれにつられて列全体が立ち止まりそれに気づいたいおじさんが僕らに気づき歩いてきました。

それにしてもめっちゃ見てくるやん。

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とてもフレンドリーかつ味のあるおじさんは笑顔で僕らに話しかけてきてくれました。

ジョージア語で話すおじさんが何を言ってるかはほとんどわかりませんでしたが「向こうに水場がある」ということだけはわかりました。

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太陽が山に隠れるとあたりは一気に薄暗くなり、

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あっという間に夜の闇に包まれます。

さっきまで吹き荒れていた風は止み、耳鳴りがうるさいほどの静寂が訪れました。

そんな静けさに耳を傾けるうちに、気がつけば寝ていました。時刻は7時半頃だったと思います。

 

 

明くる朝、夕暮れとは対照的に青々とした景色のなか目覚めました。

日の出が遅く、夜明けの空気が張り付いたままの景色はとても美しかったです。

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ここから今回のメインディッシュである峠越えが始まります。

荷物をバックパックに詰め出発の準備を整えます。

不思議と体に疲れはなく、快調なスタートとなりそうでした。

 

今回僕らが背負って行ったバックパックは、テントに同じく『A&F CORPORATION』(株式会社エイアンドエフ)様よりサポートしていただいた『MYSTERY RANCH』社のものです。

BOSSは『COUREE25』僕は『SCREE』というモデルを提供していただきました。

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このバックパックは”無段階調整が可能なハーネスシステムでユーザー1人ひとりに最適なフィットを実現”するというユニークなもの。

XS〜Lまでのサイズに加えそこからさらに個人の体型に合わせて無段階にフィッティングが可能になっています。

これにより背負った時のフィット感が増し、重さの分散率も上がり疲れにくく動きやすいというナイスなバックパックでした。

そのほかにも、40年の歴史の中で培って来た技術と経験がふんだんに盛り込まれていますので、気になる方はぜひチェックして見てください。

 

長くなってしまったので今回はこの辺で。

続く

最後まで読んでいただきありがとうございました。

平馬

UPDATE : 2017.10.29 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP, サポートメーカー, 未分類

TRAIL TRIP IN CAUCASUS〜始まりの町へ〜


どうもこんにちは。平馬です。

TRAIL TRIP IN CAUCASUS、始まります。

 

今回の旅は、もちろん重要なことではありますが、美味しいワインとチーズをたらふく食べようというのが目的ではございません。

もしそれだけなら、テントや寝袋、その他の仰々しい装備も必要ありません。

空港ではテレビだと言われ、職員にはお前ら一体何を持ってきたんだよと白い目で見られながらも遥々マウンテンバイクを持ってきたのには理由があります。

それはバイクパッキングです。聞きなれない方もいるかと思いますので説明しますと、

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この写真のように自転車に荷物を搭載し旅をすることです。

詳しくは、日本で初めてのバイクパッキング本を執筆した北澤氏の記事が載っているこちらをご覧ください。

様々な定義や楽しみ方があるかと思いますが、僕にとっては『登るときはめっちゃ大変だけど下りは早いし楽しいよ♪あとキャンプもできるし歩くより遠くに行けるよ♫』くらいのものでした。

そして当然、テントを持っていくとなればそれなりの場所に行くわけです。そうです、この旅の表題にもなっているコーカサス山脈に向かいます。

ちなみに地図でいうとこの辺り。

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よくわからない方もいるかもしれませんがそのままで大丈夫です。

そして今回向かう地域はトゥシェティと言って国立公園にも指定されており、ジョージアの中でも『秘境』と呼ばれている地域です。

そして実際にバイクパッキングを行うルートはこちら。

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さっきよりわからなくなった方がたくさんいると思いますが大丈夫です。おいおい分かります。

一応説明しますと、標高1400mに位置する左上のシャティリ(Shatili)なる村から、マーカーの付いている3431mのアツンタ峠(Atsunta pass)を越え、右下の標高1800mのオマロ(Omalo)という村までの100kmの行程です。

 

どうですか?うわマジかよって思いました?僕は思いました。

根がインドア派な僕には、100km?しかもその途中に2000m登って?寝泊まりはテントで?‥なるほど(白目)って感じでした。

 

しかし!そんなことを思っていても気づけばここはジョージア、そして始まりの町シャティリに向かうタクシーを探しているのだからもう腹をくくるしかありません。

黒目を戻してしっかり前を向いていかねばならんのです。

 

さぁ前置きが長くなりましたがいよいよ旅の始まりです。

トビリシのダウンタウンにある『Hotel ISAKA』を出発。

ツボが分からないロシア風美人スタッフにしばしの別れを告げるため、自転車を担いでロビーにおりました。

「僕が戻るまで、この(要らない荷物が入ってる)段ボールを預かって欲しい。危険な旅になるが必ずここに戻るよ、君のために」

って英語で何ていうんだろうと考えながら下に降りると知らない男性スタッフいて、しばらく留守にすると伝えるとOKじゃあ一日4ラリで荷物預かっとくわ、いってら。と言われ宿を後にしました。

 

前日聞き取り調査をしたところ、目的の村までは3000mの峠を越えねばならないらしく、デリカじゃないと無理だとのこと。

デリカ

デリカ。そう、あのデリカです。ツアーの際に僕らが使っていて、なんなら成田空港までも乗ってきたあのデリカです。

 

タクシーが集まる地下鉄駅の周辺をぐるりと見渡すとほとんどはジャーマンのセダンかジャパンのコンパクトカー。

たまに「やっちゃえ」と聞こえてきそうなワンボックスカーがありましたがとても3000m峠を越えれそうにはありません。

なるほどデリカというのは『峠を越えられる車』の代名詞なのかと考えながら、近くにいたステーションワゴンのドライバーに話しかけました。

へ「シャティリまで行ける?」

ド「?」

へ「シ ャ テ ィ リ

ここで英語がわかるらしいホームレスがフラフラと登場

ホ「シャティリに行きたいんだとさ」

ド「?」

いやもうお前何語ならわかるんだよとツッコミたくなりましたが、唐突にドアを開け歩き始めるドライバー、

ついて行く僕、とホームレス。

近くのタバコ屋の店員(女性/美人)に何やら話しかけるドライバー。

美「シャティリ?」

へ「そう!シャティリ! いくらかかる?」

美「dhgfsdfh’あ;sd986」

へ「?」

美「はぁー(ため息)‥」奥に人を呼びに行く。

カウンターの横の扉が開きおじさん登場。

お「ん?何?」

へ「シャティリに行きたいんだけど、いくらかかる?」

お「シャティリ?えー、300ラリだよ。な?そうだろ?」とドライバーに話しかける。

頷くドライバー。だとさと言って微笑むおじさん、ドヤ顔で小銭をせびるホームレス、お前なんもしてねぇだろ!と払いのける僕。

へ「自転車を載せたいからデリカがいい」

お「?」

へ「自転車!これ!

お「はぁー(ため息)‥」隣の薬局に人を呼びに行く。

一人の店員(女性/かわいい)が出てくる。

へ「自転車を載せてシャティリまで行きたいのですが、おいくらでしょうか?」

周りのドライバーたちに自転車を載せてシャティリまで行きたいらしいことを伝えるかわいい店員、小銭をせびるホームレス。

周りのドライバーたちは「デリカだ」と口々に言う。いやだからそれはわかってんだよ!だからデリカだといくらかって聞いてるじゃないですか!ンア!?なんだお前まだいたのか!わかったよ、はいどうぞ!とホームレスにテトリ硬貨を渡す僕。まったく一体どうすりゃいいんだ!

そこにドライバーを連れて戻ってきたBOSS、「350だって」

 

ふぅーとため息をつき振り返るとホームレスの姿はありませんでした。

朝7時、トビリシは冷たい雨が降っていました。

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なんとかデリカを手配した僕ら。350ラリ、単純計算で17,500円。高いような気もしましたが、ジョージアの秘境と言われる地域に、自転車を載せ、さらにはオフシーズンということを考えれば妥当な値段だと感じました。

 

ドライバーよりも手際よく3列目のシートを跳ね上げ、テキパキと前後輪を外し自転車を積み込む僕ら。

あ、これこんな風になるんだと感心顔のドライバーを尻目に、やっと出発できると安堵しました。

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よし行こう!とドライバーを振り返ると、なんのつもりかコーヒーを注文していましたが、郷に入っては郷に従え、彼のコーヒーブレイクが終わるのを待つことにしました。

時刻は8時。さっきよりも少し、雨はおさまっていました。

 

それからぼーっと灰色のトビリシの街を眺めていると何やらもめているような声が聞こえてきました。

声の主は、昨日話を聞いたタクシードライバーでした。

「俺の客だ!」といっているように聞こえました。

確かに最初に話を聞いたのはあなただ。今日になって鞍替えして罪悪感が湧かないわけではない。でも‥でもっ!

「そいつらは俺のデリカで行くんだ!俺の客だ!俺の!デリカで!行くんだ!!」

と、そんなふうに凄む彼が乗っていたのは、ホンダのステップワゴンでした。

 

周りになだめられたステップワゴンが去り、ドライバーのコーヒーがカラになったところでいよいよ出発です。

 

 

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トビリシのハイウェイ。市内もそうですがほとんど信号がなく快適なドライブのスタートです。

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郊外に出てすぐに給油。ガソリンの値段は日本とそれほど変わらないのを見ると、タクシーが割高なのも頷けます。

上から2番目と一番下は何が違うのだろう、ドライバーのおっちゃんはどっちを入れんたんだろうと思いながら、少し眠気を覚えました。

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郊外の集合住宅。ブレてしまってますが、拡大すると窓の一つ一つに細かく生活感が刻まれていてたまりません。

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こんな攻めた建造物もたくさん。

食べ物や自然も素晴らしかったですが、建築を見る旅としても十分に楽しめる国だと思いました。

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30分ほどであたりの近代建築は姿を消し、代わりに雄大な地形が見えてきます。左の木々には紅葉も見られます。

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紹介が遅れましたが彼がドライバーのおっちゃん。

慣れていないはずの英語を使い積極的にコミュニケーションをとろうとしてくれる姿に好感が持てました。

 

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2時間ほどして、宿泊していた地域と反対側のダウンタウンを抜け車は峠道に。

放牧中の牛たちがこの先の旅を暗示しているように感じました。

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一体それどっから持ってきたの?何に使うの?という巨大な石。結局わからず終いでした。

ここまでの道中、道の荒れ具合は前回のラダックとよく似ていますが周りにはたくさんの緑がありました。

さらには広葉樹の木も多く、さながら西伊豆の林道を走っているかのような錯覚を覚えました。

 

目的のシャティリに行くためには3000mの峠を越えます。

そのため徐々に標高は上がり気温は下がって行きます。

タバコを吸うためか、5cmほど開けっ放しになっている運転席側の窓から入ってくる外気は僕の膝を直撃し続けました。

寒さを回避するため膝に置いた手のひらはとても暖かく、僕をズルズルと眠りに引きずり込んで行きました。

そして完全に睡魔の餌食となる直前に撮った写真がこちら、

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え、めっちゃ雪降ってるやん‥。

この写真の存在は帰国後に気づきました。途中、太陽に照らされキラキラと輝く白銀の景色が見えた気がしましたが、夢か寝ぼけているのだと思っていました。

だっていま九月ですよ?

 

 

車に揺られ5時間ほど、到着は昼過ぎでした。始まりの町シャティリに到着しました。

早速バイクを車内から取り出し組み上げます。BOSSが後輪をはめるのに手こずっていましたが特に気にしませんでした。

 

シャティリの村の第一印象は、寂しい村。

オフシーズンなので当然でしょうが人気はなく、代わりにあるのは白みががった土色がむき出しになった山肌と、それに溶け合うように色を変えつつある木々の葉の色でした。

鼻の穴の入り口がひりつくほど乾燥した風に吹かれながら、あぁ、秘境に来たのだなと感じました。

 

いつのまにか僕らの呼び名が「My friend」になっていたおっちゃんと別れの固い握手を交わし先ずは腹ごしらえ。

果たして飯を食わしてくれるところなんかあるんかいなと思いながらペダルをこぎ出しました。

 

走り出して数メートル、BOSSの「んん?」という声で立ち止まりました。

どうやらチェーンがうまく回らないようです。

「おいおい大丈夫かい?おおかたチェーンを掛け違えたんだろう、相棒がそんな調子だと先が思いやられるぜ」なんて笑顔でBOSSに近づきました。

が、事態は深刻でした。

なんと、リアタイアのハブからカセットがポロリと落ちたのです。

よくわからない方に説明しますと、雪道になったのでタイヤにチェーンを巻こうとしたらタイヤごと取れちゃったようなものです。

(的を得ていないのはわかりますが僕らも初めてのことだったので‥それくらいどうしようもないことが起きたと感じていただければ幸いです。)

ともあれ、道の真ん中であたふたしててもしょうがないので無理矢理タイヤをはめて走り出しました。

「バイバイ、マイフレンド!」と手を振り走り去って行くおっちゃんを見送り万事休すかと思いました。

そして再び走り出すこと数メートル、BOSSのリアタイヤが軽い砂埃をあげました。見るとさっきまでフラフラと浮いていたカセットが元あるべき場所に戻っているではありませんか!

タイヤが回る遠心力でどうにか収まった11枚の歯車を眺め、「よかったね」という僕に「まぁこれがダメなら一台で行こうと思ってたけど。その方が軽いしね笑」とBOSS。

「まったく、やれやれだぜ」

 

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安心したところで腹が減っていたのを思い出した僕らは、レストランと書かれた登りが揺れる一軒の家に向かいました。

この建物、驚くことに全て薄い石を積んで作られています。ここから先こんな建造物がたくさんでできますが、詳しい説明はまた後ほど。

 

ランチをやっているようなのでここで食べることに。

出迎えてくれたのは彼、

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映画の中から飛び出して来たような顔立ちになぜか花柄ピンクのガウン姿。

彼は僕らを見るなり中に招いてくれました。

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中にはなんともアンティークな棚が。そしてディスプレイされているのはほとんどが酒、だったと思います。

彼は挨拶もほどほどになぜか猟銃を僕に手渡しました。どうだ?というワクワクした表情で見つめる彼に「ナイス」とだけ答えると、満足そうに頷きました。

なんだったんだろう?と思うと同時に、お酒をご馳走してくれんかなと思いましたが叶いませんでした。

そしてふとテーブルに目をやると、

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チーズです。こんな状態のチーズがナチュラルに置かれているのを見るのは初めてでした。トムジェリ感がすごかったです。

そしてお待ちかねの昼食。

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かなり豪華でした。一番手前は薄切りのナスにニンニクベースのペーストを乗せたもの、真ん中はボルシチ風のスープ、鶏肉が入ってました。その右隣は唐辛子?のピクルス、左奥はさっきのチーズ、一番奥は生トマトとキュウリのピクルスでした。

スープに入ってるパクチーやナス、匂いの強いチーズなど苦手なもの満載でしたが自然と口に運び、美味しいと感じました。

 

腹ごしらえを終えた僕らはシェティリの観光名所でもある『石の砦』に向かいました。と言っても小さな村ですので200mほどの移動でしたが。

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かつては侵略を防ぐための砦だったどうで、全て石を積んで作られています。

有名な観光地のため、ネット上にたくさんの情報があるので詳しい説明は割愛させていただきます。

さてこの石の砦、見た目の美しさもさることながら、なんとゲストハウスになっているのです。

お値段は一泊二食付きで60ラリ。辺境価格とはいえお安いのではないでしょうか。

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宿の受付からだいぶ登ったところにある看板。電話はできませんね。

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宿で飼っているのでしょうか?牧羊犬風なワンコがおりました。

とても人懐こく、宿から出て戻ると入り口で待っていて、部屋まで先導してくれました。最高でした。

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バルコニーに自転車を置かせてもらいました。まだ綺麗でフレームの色まではっきり見えますね。

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部屋に入りベットに寝転がりました。体が心地よく沈み、危うく寝てしまいそうでした。

そんなさなかの一枚。株式会社キャラバン様よりご提供いただいた『5.10 GUIDE TENNIE』です。

こちらもまだ色がわかるほどに綺麗ですね。この旅の足元を支え続けてくれた大切な一足です。

 

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さて所変わって宿のキッチンにお邪魔しました。

立法体の薪ストーブが備えられ中はとっても暖か。上部でお湯も沸かせる優れた設計です。

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冷蔵庫にはなぜか無数のウォーリーのシールが。

彼女は妹でしょうか?ガールフレンドでしょうか?顔立ちからして妹でしょう。

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宿の内部。荒っぽい作りでしたがしっかりしていてとても綺麗でした。

僕らの部屋は3階に位置するらしく部屋を出るとすぐに階段がありました。

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3階から降りる階段は螺旋階段。少し急でしたが雰囲気がありました。

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2階から1階に降りる階段は壁に沿って作られていました。

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壁は木材を重ねて貼ってあり、西伊豆BASE TRESを彷彿とさせました。

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壁際の処理の無骨さも同様です。

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かつては塔と塔を結ぶ通路だったのでしょうか、今は使われておらず奥に発電機が置いてありました。

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トイレめっちゃ綺麗でした。便座の突き刺すような冷たさに驚き、あぁ、ぼかぁ日本人なんだなと感じました。

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外に出ると満点の星空でした。もう少し綺麗に撮れた写真はまたの機会に。

 

一夜明けて出発の朝。

ここから2、3日はベットで寝ることはないのだぞと自分に言い聞かせました。

だったらせめてもう少し君のそばにと思いましたが、太陽が僕らを急くように登り始めました。

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宿のスタッフ、イーサ(美人 彼氏あり)に別れを済ませいざ出発です。

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ふと山に目をやると「君らどう見ても詰んでるやん」という牛たちを発見。

どうするのだろうとしばらく見ていると、

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「あ、そこ道あったんだ」という岩壁を歩いて行きました。

この先そんな困難な道が待ち受けようと、彼らのように一歩づつ歩いて行こう、きっとその場からしか見ることのできない道があるはずだ!

と、このブログを書きながら思いました笑

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さようならシャティリ、ありがとうイーサ。

 

やっと始まったTRAIL TRIP IN CAUCASUS!

これからどんな旅が待っているのでしょう、乞うご期待!それでは!

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平馬

UPDATE : 2017.10.25 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス

TRAIL TRIP IN CAUCASUS プロローグ

みなさんこんにちは。平馬です。

今回の内容はですね、言わずもがな海外遠征2017のレポートでございます。

今年は『TRAIL TRIP IN CAUCASUS』と銘打ちましてジョージアなる国にあるコーカサスの山々に出かけてきました。

ジョージア?アメリカの?こーかさす?あ、カブトムシ!?などと出発前の僕と同じ考えの方は前回のブログをご覧ください。

 

さて、ジョージアについての予備知識を入れていただいたところで早速参りましょう!

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9月27日の午前4時に西伊豆を出発、成田空港へ向かいます。

昼12時のフライトでロシアのシェレメーチヴォ空港を経由し、ジョージアのトビリシ国際空港へという行程です。

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目的地まではロシアの航空会社AEROFROT(アエロフロート)で十六時間の空旅です。

去年のラダックへの遠征の際には輪行バックにてバイクを運びました。

行きは何の問題もありませんでしたが、帰国後に前後輪のパンク、ディレイラーハンガーがひん曲がったため今回は段ボールに収納して運びます。

空港入り口で自動ドアを通れないというアクシデントと、空港内の人にめっちゃ見られ「わ、何だろあれ」「多分テレビだよ」とヒソヒソ言われる以外は特にトラブルはありませんでした。

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飛行機の整備トラブルで20分ほど遅れて機内に搭乗。

とても高圧的で美しいロシアンCAが登場するビデオをぼんやり眺め、非常時の注意事項のアナウンスが流れ始めると同時にエンジンスタート。

アナウンスが流れ終わる頃にはすでに滑走路を走っていました。せっかちなのか仕事は早いのか、何ともロシアらしい旅の始まりでした。

 

シェレメーチヴォ空港までの9時間は主に映画を見ていました。

晩飯の直前にエイリアンを見てしまったのが悔やまれました。

 

ロシアと日本は時差が6時間あるので、到着したのは現地時間の午後3時。ここで6時間の待ちです。

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今回はBOSSもキャメラを持参したため、僕の写真もちょこちょこ出てきます。大抵はマヌケヅラしてますが。

これと言ってすることもなく、とりあえずロシアの美味しいドラフトビールをいただいたあと空港内をぶらつきました。

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書いてあるロシア語は全く読めません。見当もつきません。

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自動販売機で売っていたスニッカーズスーパー。中身は小さいサイズが2個入っていて、ペヤングの超大盛りと同じ原理でした。

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同じく自動販売機で売っていたプーチンのiPhoneケース!

パイロット、軍服、スーツの3種類展開でパイロットバージョンを購入しようと思いましたがサイズが合わず断念。

ちなみにお値段は900ルーブルで1800円くらい。安い、のか?

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その後は、確か『Always Friday』だったか、素敵な名前のレストランで2杯目のおビールとハンバーガーをいただきました。

どうゆうつもりなのかハンバーガーに挟まっているベーゴンがキャラメルのように甘く、フワフワのパンとジューシーなハンバーグとの相性がアレでした。

あとその時、歯にくっついた激甘ベーコンのおかげで奥歯が虫歯になっていることに気づき、旅への一抹の不安を覚えました。

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そんな僕をよそに、旅慣れ甚だしいBOSSは優雅に寛いでおりました。

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日本に帰ったら歯医者に行かねば。などと考えているうちに日も落ちすっかり夜に。

ジョージア行きの搭乗口には、ロシアまでは半数以上を占めていた日本人もほとんどいなくなりました。

 

例のごとくアナウンスの途中でさっさと飛び立ってしまう飛行機は、約3時間で僕らを首都トビリシまで連れて行ってくれます。

離陸前に寝落ちした僕が目を覚ました時にはすでに離陸体制に入っていて、体感は15分ほどのフライトでした。

 

荷物の受け取りもスムーズに済み、拍子抜けするほどアッサリ入国完了。

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さっそくジョージア語がお出迎え。これまた全く読めません。

唯一覚えたのが、右から2番目のメリケンサックみたいなやつが『L』ということです。

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当然英語の表記もあるわけですが、文字数の注目してください。たまたまかもしれませんがジョージア語めっちゃ長い。

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時刻は午前3時ですが、空港内には人が絶えず賑やかでした。

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さすがワイン発祥の国、レストランにはずらりとボトルが並んでいました。

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空港内はとても綺麗で清潔感がありました。グリーンが目に優しく、空気も綺麗な気さえしました。

が、よく見たら全部作り物だったので完全に気のせいでした。

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深夜のレストランにバラの花束と青年の姿が。

恋敗れたのか、それともこれから始まるのか、いずれにせよ君に幸あれ!などと妄想しておりましたが休憩中の花売りの方でした。

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到着時、首都トビリシは雨。日本より気温は低く、薄手のダウンが欲しいくらいの気温でした。

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前回のラダックでもそうでしたが、ここジョージアでも日本者大活躍。TOYOTAが一番多く、次いでMITSUBISHI、HONDAが多い印象でした。

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第一ジョージア美女。正確には写真に収めたのが初めてで、実は第45美女くらいです。

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現地通貨も入手。単位はラリです。1ラリが大体50円くらいでした。

1ラリ以下はテトリ。100テトリで1ラリのため、5テトリ硬貨などはお釣りで渡されたまま使う機会がなくかさばるばかりで、大半はよく分からない募金箱に入れてきました。

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午前4時。ニワトリのマスコットがチャーミングなタクシーに乗り込み宿へ。

住所を伝えるも、分からないからナビしてくれと言われ、そんな辺境なのかこの宿は!と思いながらもナビを開始するも英語が伝わらず通りを曲がり損ねること2回。

最終的に工事中の道をバタバタと揺られながら宿に到着。15分ほどの道のりでしたがそれ以上に感じました。

 

宿に着き、BOSSが手続きをしている間にバイクの入った段ボールを下ろしました。

ノープロブレムと言って屋根に乗せられた僕の段ボールは案の定ずぶ濡れに。

通常ここまでは30ラリだけど、上に乗せてあげたから40ラリね。とのたまうドライバーに抗う気力もなく40ラリを支払いました。

『バイバイ、ヤポン』と満面の笑顔で手を振るドライバーを、やかましいわ。と思いながら見送り宿に入りました。

ちなみにヤポンはJAPANのこと。ジョージアでは『J』が『Y』の発音になるようです。

 

宿の女性スタッフは早朝にもかかわらず快く迎えてくれました。

自転車を持ってきていて部屋に入れたいという旨を伝えるとどれどれと玄関に置いてあった二つの段ボールを見にきました。

箱を見るなり何故か爆笑されながらも自転車を部屋に入れる許可をもらった僕たちは、3階にある部屋まで大荷物を運びました。エレベーター?なんですかそれ?

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息を切らしながら運搬を終えた僕らはバルコニーに出ました。

そこからは、一晩中街を照らし続けているであろうオレンジの街灯の連なりと、霧を穿ち妖艶にそびえる塔が織りなす不思議な夜景が広がっていました。

ぼーっと眺めていると、段ボールがどこかのツボに入ったらしい女性スタッフが自家製ワインを持ってきてくれました。

少し甘めでスッキリした赤ワインで眠気を思い出した僕はそのまますぐに眠ってしまいました。

 

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翌朝、バルコニーに出ると街の全景が見えました。昨晩かろうじて見えていた山の奥にはさらに大きな尾根が控えていました。

箱に収納されたバイクを元の姿に戻し、バイクパッキング用の装備を取り付け街の散策に出かけました。

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僕たちの宿はトビリシの中でもダウンタウンに位置するらしく、気の向くまま舗装もままならないアーバントレイルライドを楽しみました。

驚くことに、街には自転車というか二輪車が全くと言っていいほどいませんでした。

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家屋のほとんどはレンガ積みでできておりいたるところに補修の跡が目立ちます。

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信号がほとんどないトビリシの街では、フランスよろしくバンパーはぶつけるものなのでしょう。

一つ違うのは修理ができないこと。みんながぶっ壊すバンパーは人気パーツで品薄なのでしょうか、前方フレーム抜き出しの車を多く見かけました。写真の車に至ってはナンバーをタイラップで止めてあります笑

こんな攻めた車に乗っているドライバーほど『Taxi?』と笑顔で聞いてきます。自転車があるため当然断りますが、無くても答えは同じでしょう。

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レストランを探しながら走るも見つからず、パン屋で昼食をとりました。

1ラリのミートパイ風なパンは、日本のそれとは違い生地がしっとりと重厚でかなりの食べ応えがありました。

 

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腹ごしらえを終え引き続き街を散策中、けたたましいクラクションが聞こえてきました。

振り返るとサイドミラーにリボンをつけた車の一団が。おそらく結婚式でしょう、そしてよほどめでたく嬉しいことらしくみんなハイテンション。

カメラを向けると助手席、後部座席の人たちまで満面の笑み。

このあと飲み会ならめっちゃ行きたい!と遠く異国からの訪問者にも祝福の気持ちが湧き上がりました。

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自転車を走らせ石畳の坂を下るとそこは一気に観光地。

川のほとりのプチ断崖絶壁に立つ宿が並びます。

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橋の向こうには色とりどりの建物が並び、多くの人々が行き交い賑やかな雰囲気に。

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街を走るタクシーで日本車に次いで多いのがドイツ車、ツーベンです。

前述の通り信号の少ないトビリシでは頑丈さが正義なのでしょう。

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中にはこんな鳥山明先生デザインなトラックも。

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そしてマシーネンクリガーライクなデザインのトラックも。

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小腹が空いた僕らはレストランに入り、郷土料理のヒンカリを食べました。

直径は5cmほど、皮の厚い水餃子といったところでしょうか。肉汁たっぷりで美味でございました。

一つ一つ具を包むのはかなり大変なのではと思いましたが、どこのレストランにもあるとこを見るときっと熟練した職人が一人はいるのだろうなどと思いながら頬張りました。

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ここでもやはりおビールを。ジョージアのグラスは全体的に細長いものが多かったです。

泡をグラスより高く盛るのがジョージア風か!と思いましたが後にも先にもこの店だけでした。

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その後立ち寄ったスーパーマーケットで市販のヒンカリを発見。職人はいませんでした。

 

ここで一度自転車を置きに宿へ戻ることに。

道中、より深いアーバンライドを求めた僕らはかつての用水路と思われる道を走り、結果泥だらけになり宿の前で自転車を洗うハメになりました。

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シャワーを浴び夜のトビリシに繰り出しました。

昼間より多くの賑わいを見せる街にウキウキしながら、ワインとチーズを求めて歩みを進めます。

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入ったレストランで注文したのは『DRY RED』と表記されたワイン。

グラスに注いでくれたあと、ナプキンを慣れた手つきでくるくると巻きつけ、リボンなのかネクタイなのかよく分からない状態で置いていってくれました笑

お味は非常に美味しく、BOSS曰く日本なら7〜8000円するとのことでした。幸せ。

 

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一緒に頼んだピザ。チーズの味が味蕾にダイレクトに訴えかけるほど濃く、めちゃくちゃ美味しかったです。

チーズとワインが合うというのはこういう状態のことなんだなと再認識させられる味でした。

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裏のラベルも素敵でした。

『Enjoy it with music』 外のテラス席だったためBGMは一切聞こえませんでしたが、トビリシの街の雑踏に耳を傾けながらのディナーは格別でございました。

 

さて長くなりましたが今回はここまでとさせていただきます。

次回はいよいよこの旅のメインでもある100kmに及ぶバイクパッキングの様子をお届けします。

先に言っておきますと、ここはあの素敵なトビリシがあった国と同じ国か!?と思えるほどパンチの効いた旅となっておりますのでお楽しみに笑

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

またここでお会いいたしましょう。それでは。

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平馬

UPDATE : 2017.10.17 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP

TRAIL TRIP IN CAUCASUS コーカサスの山々へ出かけて来ます。

TTIC tittle6

夏も終わり、そろそろ旅に出かける季節となりました。

 

今年のTRAIL TRIPはコーカサスの山々へ出掛けて来ます。

国名はジョージア。日本だとグルジアと言った方が通りが良いでしょうか。

 

ありがたいことに、

降雪がほとんど無い西伊豆では1年を通してマウンテンバイクツアーができるので、

幸か不幸か休んでいる暇ってあまり無いのですよね。

 

ただどうしても梅雨時期と秋雨の時期はツアーも山を整備することもやりづらい季節になる

ので、

この時期に休暇を取りながらマウンテンバイクを持って海外へ遊びに行こう!

と去年から始めたのがトレイルトリップ。

 

ちなみにトレイルトリップはサーフトリップにかけて色んな土地のトレイルを楽しみに行く

旅の手法として名つけてみたのですが、意外にみんなやっているのかな?#trailtrip

去年は TRAIL TRIP IN LADAKH と銘打ち、インドはラダック地方へ出掛け、

標高5000m以上のヒマラヤの高地のトレイルを走りに行って来ました。

 

 

さて、ほとんどの方達が

「コーカサス?ジョージア?一体どこにあるんだ?!」

という反応なのではないでしょうか。

 

まずジョージアと言う国がどこにあるのか簡単に説明しますと、

アジアとヨーロッパとの間

にあります。

 

Caucasus_region_1994

東からいくと

カスピ海・アゼルバリジャン・ジョージア・黒海

の順番で並んでいますね。

Géorgie_(Europe)

ヨーロッパ側から見るとこのあたり。

北はロシア、南にトルコに挟まれた旧ソビエト連邦のけっこう小さな国。

その昔はシルクロードの交易地として栄えたそうで、食文化はアジアの影響も受けつつ、

近隣にあるムスリムの国との狭間で独自の文化を築いたそうです。

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国旗は十字架がふんだんにつかわれています。

キリスト教徒の宗派のひとつ、グルジア正教がいちばん大きな宗教だとか。

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文字も独特。

ヨーロッパにこれだけ近いのにどことなくアジアンチックな雰囲気してませんか?

しかも、ワイン発祥の地というジョージアワインについてはいまから期待値が激しく

上昇しています。

ワインが美味しければ食事も美味しいはず。

楽しみであります。

 

 

前回のラダックは以前に訪れたことがある土地だったけれど今回は初めて訪れる国。

英語はほとんど通じず、第二公用語はロシア語らしいです。

 

ロシア語といえば一つの希望が!

Way to toilet #yamabushitrailtour #ladakh #india #himalaya #mtb #trail #konabikes #explosif #bellhelmets #マウンテンバイク #ラダック #インド #アウトドア #トイレ #ヒマラヤ #toilet #自転車 #trailtrip

Yamabushi Trail Tourさん(@yamabushitrailtour)がシェアした投稿 –


そういえば、スタッフ平馬は幼少期にモスクワに3年間暮らしていたことがあるとか。

ロシア語をどれほど話せるのかと尋ねたところ

おはよう・こんにちは・おやすみ

くらいで

トレイはどこですか?

わからないとか。。。

 

しかも今回は前回の旅のスタイルと違い、キャンプをしながらのバイクパッキング。

もともと引きこもり根暗男子であるうちのスタッフ平馬はキャンプもほぼしたことがない。

 

と、言うことでコーカサス出発までに自分の裏山で生活させることにしました。

 

もともとは引きこもり男子のスタッフ平馬@heiman5000 ですが、コーカサスへのTRAIL TRIPへ向け、出発まで自宅の裏山でテント生活させることにしました。 皆さん、あたたかく見守ってやってください。 #TrailTrip #yamabushitrailtour #hilleberg #solostove

Yamabushi Trail Tourさん(@yamabushitrailtour)がシェアした投稿 –

コーカサス遠征に向け、山暮らし始めました。 #yamabushitrailtour #campfrom出勤to出勤 #ひとり

平馬啓太郎さん(@heiman5000)がシェアした投稿 –

 

この旅の中でもっとも不安な要素が彼を連れて行くところ…

前回もそうだったけど。

 

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今回のTRAIL TRIP IN CAUCASUSに向けて

多くのメーカー様から協賛をしていただきました。

 

KONA BIKES

BELL

MAXXIS TIRES

PORCELAIN ROCKET

RAWLOW MOUNTAIN WORKS

DEEPERS WEAR

FIVE TEN

MYSTERY RANCH

HILLEBERG

 

また機材レポート等は後日ゆっくりアップさせていただきたいと思います!

 

出発前で色々とバタバタしていますが

コーカサスのトレイルを楽しんで来ます。

 

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UPDATE : 2017.09.11 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス

EPIC DRIVE 4000km

まずは近況をご報告。

5月の最終週に「白州の森バイクロア」へ出掛けてきました。

タイニーハウスを導入してから初の遠征。

今回はウェアサポートもしてもらっているDEEPER’S WEARとタイニーハウスで共同出店。

お隣はRALの皆さんでした。

こちら、白州の森バイクロアの出店ブースです。 スウェーデントーチに薪、松崎産レモングラスティーや甘夏マーマレードなどなど販売してます。 ぜひ遊びに寄ってください! #yamabushitrailtour #スウェディシュトーチ #薪 #レモングラスティー #甘夏マーマレード #タイニーハウス #hakushu_bikelore3

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白州の森バイクロア。 前乗りして楽しんでおります。 明日の夜はこのスウェーデントーチを囲んで皆で楽しみましょう。 YAMABUSHI TRAIL TOUR & 産土バザールのブースで販売してます! #yamabushitrailtour #basetres #産土バザール #スウェーデントーチ #hakushu_bikelore3

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伊豆の加工品イロイロを「産土バザール」にて販売。

そして、以前から商品化したかったスウェーデントーチも販売開始です。

間伐材としても活用されなく、山の中で朽ちていくだけの丸太を加工すれば、

こうやって人を楽しませる事ができるモノに。

このスウェーデントーチや加工品をBASE TRESにて販売も始めます。

お土産やこれからのキャンプシーズンに向けていかがでしょう?

白州の森バイクロア、無事に終えることができました! @yamabushitrailtour @deeperswear @welldone_nagoya @ral.life のコロニー出店。 楽しかったです! タイニーハウスを牽引しての初遠征でしたが、これからどんどん外へ出て行こうと思います。 楽しいイベントがあればぜひお誘いください! #yamabushitrailtour #basetres #hakushu_bikelore3

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今回、バイクロアに初めて出店させてもらったけれど、

純粋に「楽しむ」事にフォーカスされた素晴らしいイベントでした!

 

 

 

さて、西伊豆に舞い戻った後、

ツアー業務の全てをスタッフ平馬に託し、1週間のショートトリップへ。

ギターとマウンテンバイク、テントに寝袋を積んでちょっくら旅に出ます。 #ヤイリギター #konaheihei #bellhelmets #fiveten #maxxis #pologti #6wheellife #epicdrive

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やっぱり、一人になる時間って必要ですよね。

去年のちょうど今頃、“TRAIL TRIP IN LADAKH”

と銘打ってラダック・ヒマラヤのトレイルライド遠征に出掛けましたが、

その時は旅に関してはド素人な「優秀な足手まとい(スタッフ平馬)」

も連れて行ったので本当に久しぶりの単独行。

マウンテンバイクにギター、テントに寝袋と好きな音楽を積んで西伊豆を夜9時に出発。

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弾丸で移動するのを”キャンボール”って言ったりしますが、

もともとオートバイに乗って旅ばかりしていた時からキャノンボール好きです。

一気に日常を離れて非日常まで到達するには、短い時間で遠くへ行くのも手段のひとつ。

今回、西伊豆ー札幌1300km/22時間。

青森からのフェリー乗り継ぎが上手くいけばもうちょっと早く到達出来たかな。

もう10年以上前、東京ー旭川1300km/30時間 ALL下道 オートバイでやりましたが、

さすがにそれはもうしんどいので高速道路で。

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札幌に1泊したのち、さらに300km北上。中川町へ。

実は今回の旅、

今年の2月に中川町観光協会の方が西伊豆へ視察でツアーに来てくれた事がきっかけで、

雪が消えたらぜひこちらからもお邪魔したいなと思い、出掛けることに。

中川町のフィールド。さすが北海道といった感じの広大な土地でした。

こんな緩やかな草原地帯に、

トレイルネットワークとかあったらとても魅力的なフィールドになりそうな予感です。

天塩川に沿って、

旭川ー稚内でサイクリストの誘致を周辺地域で連携して行なっているそうで、

マウンテンバイクのフィールドができれば、

ひとつのアクセントになるのではないでしょうか。

ロードバイクに比べると、

マウンテンバイクはその地域に「滞留」する時間が確実に長くなるので、

観光という視点から見るとひとつの強みになります。

 

中川町は人口1600人の小さな町。観光ではなく林業で栄えた町だそうです。

林業も一時衰退していたそうですが、

最近は若手も育ってきて盛り返して来ているらしいです。

しかも林業に対するイメージを変えるためのプロモーションもしっかりやられていて、

その中のKIKORIプロダクトとかかなりクール。

世田谷の下高井戸駅の近くにもアンテナショップもあるとか。

観光で食ってるはずの伊豆よりも上品だしクオリティ高いですねーw

良い刺激をいただきました!

ご対応いただいた中川町の皆さんどうもありがとうございました!

気温8℃。 小雨が降ったりやんだりの中、サロマ湖を探索してます。 地元の方に、最近ヒグマが出たから森の近くには行かないようと… #yamabushitrailtour #trailtrip #サロマ湖 #オホーツク海 #クマ出没注意 #konaheihei

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せっかく北海道まで来たのでまだ旅は続く。

サロマ湖畔を散策。

「数日前に熊が出たから森の近くにはよらない方がいいよー」

と地元のおばちゃんから的確なアドバイスをいただきました。

ここから北海道を離れるまで、ずっと小雨が降ったり止んだりの天気に・・・
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そこかしこに生えているフキがとんでもなく大きく。

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何度も訪れている北海道だけどやっと来る事ができた納沙布岬。

果て感が半端ないです。

いままでの北海道はオートバイで数ヶ月のキャンプ生活。

毎回遅い秋に寒さに凍えながらの旅で、最後は雪まで降ってくる中の野営も良かったな。

道東は日本のパタゴニアってことにしませんか? 町並みもフエゴ島を思い出す。 #道東 #パタゴニア #フエゴ島 #trailtrip #findelmondo

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道東グラベル探険。 しかし北海道に入ってからずっと雨。 せっかくテントと寝袋を持ってきてるのに出番無さそうです。 #マウンテンバイク #道東 #グラベル #trailtrip #gravel #findelmondo #konabicycles

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北海道トリップも今日で終わり。 西伊豆へ帰ります。 来る度に思う。 日本に北海道があって良かった。 #yamabushitrailtour #trailtrip #6wheellife #非日常 #旅 #トレイル #北海道

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北海道って日本に居ながら”パタゴニア感”があるんですよね。

建物とか風景とか。

気に入った場所でクルマから自転車を降ろし、

数時間その土地を駆け回るだけでもダイレクトに入って来る感覚が嬉しい。

ずっと二桁に届かない気温で、雨が降ったり止んだりというのも良かった。

記憶に残る旅は以外とそういうものが多いのです。

日本に北海道があって良かったと来る度に思います。

SNSって凄いですね。 Instagramでフォローしてくれていた札幌のマウンテンバイカーの方から、こっちに来るなら飲みませんかとお誘いいただちゃいましたw おかげさまで北海道トリップ最後の夜を楽しく終えることができました。 西伊豆へも皆さんでぜひ! 誘っていただいた@takuro_masumori ありがとうございました! #yamabushitrailtour #trailtrip #北海道 #札幌 #ススキノ #ブラックナイト

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Instagramでフォローしてくれていた札幌のマウンテンバイカーの方から、

こっちに来るなら飲みませんかとお誘いいただきました!

ソーシャルネットワーク凄いですねー

おかげさまで、北海道トリップ最後の夜を楽しく終えることができました。

楽しい夜をどうもありがとうございました。

 

久しぶりの一人旅。

4000kmのロードトリップでしたが、

西伊豆に帰って来てからしばらく何をするにも億劫で。

だいぶ疲れが出てるのかなと思ってましたが、

これは旅に「当てられ」ましたね。

こうなると旅スイッチがOnになってしまったという事で。

UPDATE : 2017.06.11 matsumoto Category. : TRAIL TRIP, スタッフ

INABU BASE PROJECT に招いていただき愛知に出掛けてきました。

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10月7日と8日の2夜連続で行われた”INABU BASE PROJECT vol.3″にゲストとして招待いただきました。

チャリケン理事長の伊達さんに声をかけていただき、

 

「マウンテンバイクを用いて山を仕事場にし、山を生き返らせる

 マウンテンバイクで海を越え、多文化と交わる

 伊豆のYAMABUSHI TRAIL TOURをゲストに招き、

 マウンテンバイクによる山シゴト、冒険を学び、感じる二夜。」

 

というテーマのトークイベント形式。

進行は名古屋の尖がってるラジオ局ZIP-FMのパーソナリティの小林拓一郎通称コバタクさん!

伊豆に住む前、16歳から24歳くらいまで愛知に住んでいたことがあり、ZIP-FMはよく聞いていましたがまさか共演する機会が来るとは・・・

それに名古屋で日本の自転車カルチャーを創りあげているCirclesの横山さんと、後援は豊田市というなんとも豪華なメンツでした。

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1日目の会場は豊田市の山間部、稲武。

こんな昔の宿場町の雰囲気で、それこそ愛知にいた時は毎週の様にオートバイでツーリングに来ていました。

10年ぶりくらいに来たけど、変わってなかったですねー

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会場はこの稲武地区の集会場のようなところで。

地元の方なども含めて30人くらい来ていただきました。

豊田市のニュースでも見ることができますのでぜひ!

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2日目の名古屋の会場はCULTURE CLUBへ移動。

その前にCIRCLESで行われていたDEEPER`S  WEARのポップアップショップへ。

見た目は普通のカジュアルウェアのようだけれどパーカーに撥水機能が備わっていたり、

ジーンズなのにもの凄いストレッチが施されたりしているので自分たちもツアーの時によく使っています。

マウンテンバイクってかんたんに言うと山で遊ぶのツールのひとつであれたらいいといつも思っていて、

スポーツ自転車に乗らない普通の人からは大げさに見える、サイクルウェアやダウンヒルジャージを自分たちは使いたくありません。

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一般の人からは隔離されたバイクパークやレースの時などは機能重視のウェアは良いとは思うのですが、

自分たちの案内するフィールドはトレイルから降りるとすぐに里。

なまこ壁が残る落ち着いた町並みが続く本拠地の松崎町にはカジュアルウェアの方がしっくりきますよね。

「そうは言っても機能的なカジュアルウェアってないんだよなー」

と思っていた人は、ぜひDEEPER`S  WEARを試してみてください。かなりいいですよ!

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さて、2日目のCULTURE CLUBは6月にスタッフ平馬と共の出掛けてきたヒマラヤ・ラダック遠征がメインで。

TRAIL TRIP IN LADAKHの話から、西伊豆に移住するまでの『旅』の話をさせてもらいました。

TRAIL TRIP IN LADAKHはスタッフ平馬によるシリーズもののブログになっているので、お時間ある時にぜひ読んでみてください。

ヒマラヤのトレイルの匂いや、チベット文化圏・ラダックの雰囲気が感じられるかと思います。

今回このように招待をしていただいて人の前で話をすると、改めて自分たちのやっていることの”意味”が理解できてきますね。

このマウンテンバイクで使われなくなった古道を再生し案内するトレイルツアーという構想も、

すべて旅をしてきて経験に基づいているのだなと再認識しました。

いずれ、昔の旅のブログも書いて見ようかなと思います。

Nagoya! 今日本で活気がある人たちはおもしろい。 Samurai talk. Talk about who is taking over a whole country. @welldone_nagoya ? @allyours_jp ? @yamabushitrailtour ? @simworks ?

Rie Sawadaさん(@charries_cafe)が投稿した写真 –

イベントの後は名古屋の有名台湾料理店、味仙へ。

あの台湾ラーメンというものを作り上げたお店です。

打ち上げで台湾料理とかって西伊豆ではありえまえんので街で遊んでるなーって気になりますね。

2日間お世話になった愛知の皆さん、どうもありがとうございました!

UPDATE : 2016.11.08 matsumoto Category. : TRAIL TRIP, スタッフ

TRAIL TRIP IN LADAKH 最終章

ジュレー!平馬です。

いよいよこのブログも最終章を迎えました。

今回は今まで紹介しきれなかった写真や、再び降り立ったデリーでの様子をお届けします。

(ちなみに挨拶で使っているジュレーは、おはこんばんちはにさよならとおやすみを足した、万能なラダックでの挨拶です)

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ラダックのトレイルライド最後の一枚。青と白そして茶色の3色しかない世界。

パリパリに乾燥した澄み切った空気、太陽の近さを感じさせる強い日差し、手を伸ばせば届きそうなほどの低い雲が落とすはっきりとした雲。

どれをとっても非日常であり、初めての体験でした。

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レーの町には犬が多い。みんな器用に日陰を見つけて気持ちよさそうに昼寝中。

しかし日が落ちて、街灯もほとんどなく暗くなった町は彼らの世界。会話のような遠吠えがあちこちから響いていました。

警戒心が強く、狂犬病の危険もあるためモフることは叶いませんでした。

 

犬からおあずけをくらった状態でふらふらと入った一軒のピザ屋。

キャンキャンと久しく聞いていない甲高い鳴き声が聞こえてふとテーブルの下を覗くと、

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うおーーーーーー!!子犬!こいぬ!ぱ、ぱ、パピーがおるやんけぇーーーー!!!しかもめっちゃ人懐っこい!

いやはやこの乾燥しきった辺境の地でカラッカラになってしまった僕の心に潤いが満ち….ん?….あれ!?

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もう一匹いらっしゃたぁぁアアァア!!!ストラップ噛んでる!構わん、一向に構わんっ!いっそくれてやるわ!

 

ふぅ、なんだこの店。最高かよ。

 

すいません、ちょっと取り乱しました。

ここからはラダック→デリーまでの印象に残った写真を紹介します。まずは一枚目。

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飽きるほど見てきた褐色の山々。

山肌には木々は全くと言っていいほど無く、代わりに堆積と隆起を繰り返してきた彼ら自身の歴史を刻みつけています。

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どこに行っても周りの興味を引くマウンテンバイク。当然、乗らせてくれとせがまれます。

おれも私もと代わる代わる人がやってきて、ちょっと目を離せば「え?お前誰だよ!」という人が乗ってたりします。

これもその一枚。お前誰だよ

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お前ら誰だよ。

 

 

IMG_0689 のコピー

伝統的な装いのレーの御婦人方。

RPGでラスボスの手前に出てきて、3体同時に倒さないといけない中ボスの雰囲気がありますね。

左の方は物理攻撃、真ん中は補助魔法やステータス異常系、右は攻撃魔法担当ですね。当然、水属性が弱点。

 

 

いよいよ約二週間滞在したレーを離れデリーに戻ります。

どんなに過酷な場所でも、どんなに帰国の日が待ち遠しくとも、思い出のつまった土地を離れるのは寂しいものです。

レーの空港に入り搭乗手続きへ。係りの女性から、荷物の超過した分の重さに対するアップチャージの説明を受け支払い窓口へ。

手持ちのルピーがなかったため、両替所やATMはどこかと尋ねると「町にある」との返答。

町まで戻らないといかんのかと焦る僕らを救ってくれたのは窓口のおっちゃんでした。

なんと『個人的に』両替を引き受けてくれたのです。

しかも、町での平均的なレートを申し出た僕らに対し疑うこともなく「ホント?」と冗談ぽく笑ってポンポンと紙幣を渡してくれました。

外国人だから、旅行者だから、髭面だからとかそんなことは関係なく助けてくれました。

僕は最後の最後まで、このラダックという辺境の土地に住む人々の優しさに胸がいっぱいになるのでした。

そんな朗らかな気持ちで最後の検問へ。無事通過し、機内に持ち込めない、没収したものを入れる箱に目をやると、ライターやマッチの中に生のニンニクが二つ転がっていました。

この二つのニンニクのインパクトに、窓口のおっちゃんの優しさがかき消されそうで少し焦りました。

 

 

そして僕らを乗せた飛行機は、一時間半で3000m以上標高を下げデリーに到着。

湿った空気が肺いっぱいに流れ込んでくる感覚で、あのレーの町からはずいぶん遠くに来たのだなと感じました。

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そしてデリーのバザールにあるホテルに宿を決め、帰国までの二日ほどを過ごすことに。

空気の濃さや気温の高さ、何より人の多さにクラクラしながら歩きまわりました。

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裏路地には生活感が溢れ、生きることへの執念のようなものさえ感じました。

ここデリーでも子供は純粋そうできらきらと輝いてました。

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カメラを向けると笑顔でポーズを取ってくれる子供達。

このあと撮影料だと言わんばかりにカメラと自分達を交互に指差し小遣いをねだられ、ポケットにあった小銭を渡すと飛び跳ねながら去って行きました。

味をしめたのか、さらに多くのキッズを引き連れ追いかけてくる彼らから逃げるのは一苦労でした。

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バザールの夜。

日が落ちてからも人の行き来と気温は変わらず、賑やかな熱帯夜は毎日続きました。

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最後は空港内のトイレ。

ひょっとしてインド人専用かと入るのをためらうほどのインパクト。

よりシンプルで分かりやすいフラットデザインが流行する現代においても、やはりインドはインドでした。

 

 

 

こまで、僕がラダックという土地に降り立ち、そこで見たことや感じたことを文章にするということの難しさに悶えながら書いてまいりました。

文化や風土の違いにとても大きな衝撃を受け、理解が追いつかず困惑したこともありました。

しかしそのどれもが決して嫌なものではなく、むしろ触れるたびに自分のちっぽけだった世界観が広がっていくことにワクワクしました。

ラダックから西伊豆に戻り、いま僕はこれまでと同じように日々を過ごしています。

それまでと見える景色が違ったり、人との接し方が大きく変わったりはせず、見慣れた風景の中でいつも通りの生活をしています。

しかし、こうやってブログを書き、写真を見返す時、ラダックの風景が鮮明に思い出されるのです。

マウンテンバイクに乗って西伊豆の古道を走る時、あの砂漠のようなトレイルを無意識に思い出すのです。

目に見える、または確かに感じられる変化というものは少ないですが、意識の裾野とでもいいましょうか、そういった根底の部分に確かにラダックは存在します。

今回の旅での刺激が、僕のこれからの人生にどう影響してくるのかは分かりませんが、行ってよかったとハッキリ言えるものでした。

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これにてラダック遠征記は終わりを迎えます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ラダックに住む人々への感謝と、雄大な自然への敬意を込めて。

UPDATE : 2016.08.22 matsumoto Category. : LADAKH-ラダック, TRAIL TRIP

TRAIL TRIP IN LADAKH 第4.5章〜バイクトリップインラダック〜

紳士淑女の皆様、ご機嫌麗しゅうございます。平馬です。

ラダック滞在が十日を過ぎ、帰国の日を指折り数えながらもこの地を去る寂しさを感じ始めていました。

連日マウンテンバイクにまたがりトレイルや車道、町中まで走り倒しました。そんな中いつも僕たちの視界にはモーターサイクルがいました。峠からの下りでは颯爽と追い抜き、タクシーでの移動の際は逆に追い抜かれ、その度にハイテンションでサムズアップをかましてくる彼ら。いつしか僕らは、エンジンついたやつにも乗ってみたいという欲求を抑えられなくなっていました。

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というわけで早速借りてきました。

ここラダックでのバイクは、この『ロイヤルエンフィールド』なるものほぼ一択です。

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青い空と褐色の山肌は相変わらず。

このバイクで向かう先は、レーの町から60kmほど離れた『チリン』という鍛冶職人が多くいる村。

ツーリングがてらお土産を買いに行こうというのんびり小旅行になる、はずでした。

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不穏な空気を匂わせたものの、序盤は順調。どこまでも真っ直ぐな車道を走り続けました。

レーから離れるほどに建物は少なくなり、道も荒れてきました。そんな道中、道を広げるための土木工事の現場に遭遇しました。

重機と手作業で岩を砕いている傍らに、無造作に置かれた数十本の筒状の物体。ダイナマイトでした。

 

もはや特に驚くこともなくバイクを走らせます。石でできた標識の「チリンまで」の数字が少なくなっていきます。

そして5kmの標識を過ぎた時、バイクが静かに止まりました。そう、ガス欠です。

レーを出た時には満タンだったはず、距離から見ても十分足りるはずなどと考えたところでバイクは動きません。

やむを得ず、ガソリンをわけてもらうために車が通るのを待つことに。こんな状況でも、不思議と気持ちは落ち着いていました。

その落ち着きを感じ取ったかのように10分ほどで車が通りかかります。

事情を説明し、ガソリンをわけてくれと頼むと「悪いな。この車、ディーゼルなんだ。」

頭の中でスネ夫が自慢する時のBGMが流れました。

2台目3台目と同じセリフを残し走り去っていく車に、すこし焦りを感じ始めました。

 

ガソリンをもらうのは諦め、とりあえず村まで乗せて行ってもらう方向に切り替え再び待ち。

また10分ほどして、村の入り口までなら行くというトラックに乗せてもらえることに。

そして村の入り口に到着したはいいが、そこにガソリンスタンドなどというものはなく、その先の村の中心地に行ってもそんなものはないと聞かされました。さて困りました。

途方に暮れていると、近くの食堂の主人が出てきて「使ってないバイクがある。タンクにまだガソリンがあるだろう」と話しかけてきてくれました。ありがとう、本当にありがとう!とお礼を言いながら、空のペットボトルにガソリンを移す僕らに「チャイ飲むか?」とさらに優しく声をかけてくれました。それっきりチャイが出でくることはありませんでしたが笑

無事2リットルのガソリンを手に入れ、ここまで乗せてもらったトラックがレーに戻るということで再び乗せてもらうことに。ここでもまた、ラダックの人々の優しさに救われることになりました。

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写真は僕らを乗せてくれたトラックのドライバーとそのお客さん?恋人?な二人。

彼らはこの中途半端な所に車を停め、日陰でイチャこいてました。何故こんなところで?その答えは、

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こちら。岩が崩れ道がふさがってしまっていたのです。

聞くと無造作に置いてあった数十本のダイナマイトを全部突っ込んだらしいのです。

やりすぎだろバカヤロウ。

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やちゃった感がいなめない後ろ姿。

「目の前の瓦礫をどければいいじゃん」

「でもこれどけたら、さらに崩れて上のでっかい岩が落ちてくるかもだから危ないじゃん?」

「うーん、、、あ!そっか!じゃあもっかい爆破して上の岩からおとしちゃえばいいじゃん!」

「確かに!よし、ダイナマイト持ってきて!」

「「ってもう全部使ってしまったやーん!」」

という壮大なコントを繰り広げているようでした。

しばしの沈黙の後、現場監督らしき男が「プラスティック爆弾持ってきたからもう大丈夫だよ」とニヤニヤしながら話しかけてきました。もちろんカウントダウンなどなく炸裂した爆弾によって巨大な岩の塊は崩れ落ち、残されたのはさっきまでの何倍もの瓦礫の山でした。

その様子がこちら。

 

その後瓦礫をどかすこと30分。バイクで来ていた僕らはなんとか脱出。こんなところでも現地の人々の優しさに触れることができました。しかし、後続の車たちが通れるようになったのはいつになったのだろうか。

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工事現場の後ろにそびえる岩の柱。

根元にいる人間と比べると、その大きさがわかると思います。

こんなありえない絶景の中バイクを走らせ、結局レーに着いたのは暗くなってから。

バイクを返し夕食をとり、クタクタな僕らはすぐに眠ってしましました。

当初の目的は果たせませんでしたが、この旅の中で最大級のアドベンチャーでした。

UPDATE : 2016.08.17 matsumoto Category. : LADAKH-ラダック, TRAIL TRIP
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