道産子ユーマの1ヶ月MTB life in松崎

こんにちは、ユーマです。

この度1ヶ月間Yamabushi trail tourさんで武者修行をさせて頂き、その感想を書かせて頂けることになりました。

まずは、僕がYamabushi trail tourさんで1ヶ月修行することになった経緯から。 3月で高校を卒業した僕は、次の進学までの1ヶ月少々で、雪のないところでMTBに乗りたいと計画していました。そして、そのことをバイト中のSAM’S BIKEさんで色々な方に話していたところ、舛森さんからYamabushi trail tourさんの存在を教えて頂きました。そこで僕は、現地に泊まり込んで、1ヶ月間で、伊豆の山を走り尽くそうと計画を立て始めました。そのことを舛森さんに話すと、なんとYamabushi trail tourの松本さんに連絡をして下さり、1ヶ月間バイトをさせて頂けることになったのです! まさに、怖いくらいに夢が叶ったのです。

そして高校の卒業式を終え、3月3日から、伊豆の松崎町にて1ヶ月mtb life in松崎が始まりました。 バイトの内容は、平日は主に侵食されて狭くなってしまった古道の拡張や、トレイルの枝葉や石を取り除く作業を。週末はツアーに混ぜて頂きMTBを楽しめる。というものでした。 しかし、伊豆の3月は1年で1番雨の多い時期だったようで、天候に左右される仕事故、特に月の前半はあまり作業を出来ませんでした。それでも、わずかな時間を見つけては、トレイル整備のノウハウをYamabushi trail tourの平馬さん、今井さんに教えて頂き、少しずつできることが増えていきました。なかでも、くわ(ツルハシのようなもので、先端が刃になったもの)でトレイル上の木の根を掘って切る「抜根」が1番大変で、やりがいのある作業でした。それから、鋤簾(大きめの桑)でボコボコした地面を平にしていく作業があり、古道を再生してトレイルにし、維持していくことのやり方を学ぶと同時に、大変さもよくわかりました。

色々なことを学びながら、朝から夕方まで作業し、宿坊のお寺に帰っては初めての自炊に奮闘するという毎日でした。 そんな中、友達ができました。地元松崎の同い年で、同じくYamabushi trail tourさんでバイトをしていて、なんと将来の仕事も同じという船津くんです。(ちなみに僕は船岡ですw) 同世代で、マウンテンバイクを乗っている人がいる。それだけで北海道ではなかなか無いことで、仕事が終わったあとも2人でRIDEしたり、共通の話題で盛り上がったり、とても良い思い出になりました。

長いと思っていた1ヶ月も半分が過ぎ、だいぶ新生活にも慣れた頃、沼津でクラウドファンディングについてお話を聞ける機会がありました。せっかくなので参加させてもらうことに。そこでも色々な方にお会いし、インザパークのパンプトラックや、修善寺のMTBコースのお話など、これから自転車観光が、ビジネスとして成り立っていくことが現実的であるという、今の北海道に持ち帰りたいお話をたくさん聞くことができました。 少し都会に行き未来の話を聞いたような気持ちで、松崎に戻ると、気が付けばもう残りはあとわずか。 しかし、幸運なことに月の後半は晴れの日が続き、トレイル整備やツアーでほぼ毎日動き続けられる日々が続きました。 その中で、30日のYamabushi trail tourの送別RIDEとお花見が特に最幸の思い出です。

その後、以前からSNSで交流があった方から小田原のMTBイベントに誘って頂けました。31日は特に仕事がなかったこともあり、予定を1日早めて北上することに。そこでも、松崎から三島まで、ツアー時にドライバーを務める齋藤さんに送って頂けて、97駅バスに乗ることを回避できました。

小田原では、浦島さん設計のコース「Forest bike」のプレオープンイベントで、素晴らしいコースを走れたことはもちろん、初心者の方や小さな子達がインストラクターの方に乗り方などを教えてもらいながら、楽しそうに走る姿を見ることもできました。 その日の夜は沼津で、画家の北見さんのビルに泊めさせて頂き、明くる4月1日、松本さんに横浜まで送って頂き、まだ少し雪の残る北国へ帰国の途に就き、素晴らしい1ヶ月が終わりました。

今回の修行で得たもの。 それは、知識として得たもの。経験として得たもの。人と関わり生まれた一生モノの繋がり。何もかも、何ものにも変え難い、貴重なモノとなりました。 最後に、今回の修行のきっかけを作って頂いた舛森さん、Yamabushi trail tourに受け入れて下さった松本さん、そして、準備や現地での生活を支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。 今回の修行で得たものを、北海道のMTBシーンのNEXT STAGEにつなげられるようにしたいです。 先ずは、今季のban.K トレイルステーションのお手伝いとして頑張っていこうと思います。

貴重なお時間を割き、最後までご高覧いただきまして有難うございました。

UPDATE : 2018.04.06 matsumoto Category. : 未分類

BE-PAL4月号 「地方創生時代の歩き方 ルーラルで行こう!」掲載

現在、書店で販売されているBE-PAL4月号
「地方創生時代の歩き方 ルーラルで行こう!」
にご紹介いただきました。

テーマは”古道×アウトドア”

海外をバックパックやオートバイで旅していた頃の話から、西伊豆に移り住み使われなくなった古道を見つけマウンテンバイクツアーへ繋げていく経緯まで。
そして、スウェーデントーチQue-bicoシリーズの展開などかなり深く掘り下げて記事にしていただけました。

その他にアパラチアン・トレイルの小話など、この4ページだけでも購入する価値ありです!
皆さん書店へGO!!

UPDATE : 2018.03.21 matsumoto Category. : メディア掲載

“GO OUT JAMBOREE 2018” にブース出展致します。

4月13日~15日に静岡県富士宮のふもっとぱらで開催される

“GO OUT JAMBOREE 2018” にブース出展致します。

会場では伊豆の間伐材でつくるスウェーデントーチ作り体験をフォレスターズスクエアで行いますので、会場でチェーンソーの爆音が聞こえたらお立ち寄りください!

ブースの目印はタイニーハウス。
西伊豆からCARAVAN組んで会場入りします。
もちろん伊豆の美味しいものを封じ込めたQUE-BICOシリーズも現地で販売しますよ!

いろんなブースやアーティストのライブパフォーマンスもあるので凄く楽しくなりそうです!!

 

エントリーや詳細はこちらから


http://www.gooutcamp.jp/goj2018/index.html

 

 

UPDATE : 2018.03.21 matsumoto Category. : BASE TRES, お知らせ

“旅に暮らし、暮らしに旅する雑誌 Coyote” にTRAIL TRIP IN CAUCASUSを掲載いただきました。

スイッチ・パブリッシングが刊行する
“旅に暮らし、暮らしに旅する雑誌 Coyote”
に僕たちの旅、”TRAIL TRIP IN CAUCASUS”の記事を掲載していただきました。
8ページにわたる大きな特集となります。

FIVE TENとのタイアップでガイドテニーのプレゼントも!写真家の森山大道、アラーキーこと荒木経惟など、そうそうたる特集記事の中に、コーカサスのバイクパッキング旅を掲載していただき本当に光栄です。

ぜひ手に入れてお読みいただけるとうれしいです。

UPDATE : 2018.03.21 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP, メディア掲載

ロードトリップ in コーカサス / Days of Wine and Roses

ブログでは久しぶりになります。松本です。

時間が空いてしまいましたが昨年の秋に出掛けてきた

ジョージア/コーカサスの旅の続きを書いていこうと思います。

 

今回の旅の一番の目的はコーカサスの最深部にあるトレイルを旅する事でした。

TRAIL TRIP IN CAUCASUSのブログ

はスタッフ平馬がいくつか書いているのでぜひそちらも読んでみてください。

 

TRAIL TRIPの続きがどうなったかというと、

最終目的地のオマロの村にたどりついたところまで良かったのですが、

ここで再び大雪に見舞われ峠は1m近い積雪。

この村に数日間閉じ込められることになってしまいました。

余裕をみて行程を組んでいましたが、

一足先に帰って仕事に復帰するはずだった平馬はこの雪のため帰国便を逃すことに。

まぁ、辺境を旅するにはこれくらいの事があって当然。

日がな一日、薪ストーブにあたりながら近所のおばちゃんたちと、

あまりよく判らないロシア語で話しをしながら

ローカルワインを飲む日々もとても良いものでした。

1週間のトレイル旅を終え首都のトビリシへ戻り、

宿に荷物を放り込むとオールドトビリシへ。

ちょっと良いレストランで旅を無事に終えた祝杯を挙げなければなりません。

Organique Josper Bar

炭火で様々な肉焼き上げてくれる素敵なBARです。

もちろん、ワインの取り揃えも素晴らしく何度も通ってしまいました。

Google評価4.5だけあり、接客も料理も最高です。

トビリシへ行かれる際はぜひ行ってみてください。

 

本当にジョージアに来てからすべての食事が濃厚で力強く、

それはもう驚きの連続なのです。

いつも海外に行って日本に帰ってくると、

「やっぱ日本食が一番!」

となるところですが、今回は日本の肉や野菜って全然うまくないと感じてしまいました。

これはちょっとカルチャーショックです。

コーカサスの山に入ると判るのですがほとんどが広葉樹の森なんですね。

落葉してたっぷりと養分を含んだ山から流れ出る川の水が、

家畜や野菜を濃厚に育ててくれるのでしょう。

日本の果物は糖度を上げるのを追及して品種改良を繰り返しているので、

確かに甘いけど、味の持つ力は弱いと感じてしまいます。

 

コーカサスの冷たい風に引き締められて育った葡萄はまず甘さが来て、

その次に渋み。

そしてほんのりとえぐみが感じられると思ったら最後に再び甘さが来る。

味が立体感を持ってやってくるのですよね。

こんな葡萄で造られたワインは美味しいに決まっていて、

その歴史は8000年と言われています。

凄い国なんです。ジョージア。

 

さて、ここでトビリシの夜遊びについて少し。

石油などの資源が無い国が良くやる常套句で、

この国にも外貨獲得のためにカジノが数軒あるのです。

訪れた国にカジノがあればいつも少しだけ遊びに行くことにしています。

いつも、ルーレット一択。

ミニマムベット(最低賭金)1ドルのテーブルと5ドルがあり、

スタッフ平馬は1ドルテーブル。自分は5ドルテーブルへ。

 

隣に席にはアラブのおじさん。

向かいに座っていたのはイスラエル人のカップル。

どちらも熱くなっており特にアラブのおじさんは

10分もしないうちに3000ドルくらい突っ込み、

手持ちのチップが無くなると100ドル札を数十枚投げ出し両替を繰りかえす有様。

イスラエル人たちもかなり消耗しているようで、

泣きそうな顔をしながらゲームを続けていたけど

しばらくしてテーブルを離れていきました。

 

ほどなくして黒の26に400ドルを毎回賭け続けていたアラブのおじさんがヒット。

400ドル×36倍の14,400ドル。

どよめくフロア。歓喜するアラブおじさん。

こんな人間模様を久しぶりのウィスキーを呑みながら穏やかに楽しむのが乙なのです。

 

自分の方も小さく賭けていってささやかな勝利を。

カジノディーラーとコーカサスの山々に感謝!

平馬はどうなったかって?

聞かないでやってくださいww

 

翌日、一足先に帰国する平馬を送り出し、

カジノで旅の資金が潤沢になったのでレンタカーを借りることにしてロードトリップへ。

スタッフ平馬は無事に帰国したようですがまだまだ旅は続きます。 平馬の帰国前夜に、スーパーマーケットと思い立ち寄ったところがカジノでありました。 首都トビリシには数件のカジノがあってかなりの賑わいをみせているようです。 そこで軽く勝たせて頂いたのでレンタカーを借りて”ROAD TRIP IN CAUCASUS”へ予定変更。 まずは東部にあるワイナリーを目指し、コーカサスの里山を堪能してこようと思います。 #yamabushitrailtour #ROADTRIP #TRAILTRIP #コーカサス  #トビリシ

Yamabushi Trail Tourさん(@yamabushitrailtour)がシェアした投稿 –

まずはジョージアの東、シグナギの町を目指します。

この辺りの土地がワイン発祥の地と呼ばれていて、

伝統的な製法で造られているワイナリーに立ち寄りました。

ジョージアの伝統的なワイン造りの製法は樽でワインを寝かすのではなく、

素焼きの壺に入れ地中に埋めて発酵させるやりかたで、

ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

 

色々な種類のワインを飲み比べさせてくれましたが、

いわゆる日本の試飲レベルではなく、普通にたくさん飲まされますw

「器によって味が変わるのも知らないといけない!」

と熱弁され、素焼きのグラスとガラス製のワイングラス、

2杯ずつ飲まなくてはならないのでこちらも本腰いれて挑んだ結果、

すっかりと酔ってしまいました。

けれど本当に素焼きの器で飲むと、味がまったく変わりますね。

ワインによって、気分によって器を変えて楽しむのも良いものでした。

 

 

こじんまりとしたマーケットと歩いて30分も歩けば周れてしまう小さな町ですが、

ジョージアの田舎町といったところです。

このマーケットで食べたプラムも、

「日本で食べているプラムはいったいなんなのだ!」

と思わず憤慨してしまうほど程に美味。

 

 

 

 

翌日、今度は一気にジョージアの西にある黒海を目指して。

西伊豆もそうだけれど、なんで西ってMellowな雰囲気になるのだろう。

 

 

 

子どもの頃からなんとなくあこがれていた黒海。

着いてみると冷たい雨が降り、老いた老婦人と犬しかいなかった。

夏のシーズンは観光客で賑わうそうですが。

 

更に足を延ばして西コーカサスの奥地、

ヨーロッパで最も標高の高い場所にある常在村。ウシュグリ村へ。

クルマでもアクセス出来てしまうために観光地化されていて、

なんだか早くもトゥシェティのトレイル旅が懐かしくなってしまいました。

長々と時間がかかってしまいましたがこれにて旅レポートを終えようと思います。

 

最後に、このTRAIL TRIP IN CAUCASUSですが

スイッチ・パブリッシング社から3月20日に発売される

日本で最も素晴らしいトラベルカルチャーマガジン

「旅に暮らし、暮らしに旅する」雑誌、COYOTEに掲載されます。

そちらではこの旅で撮影した最も良い写真と共に、

旅の核心に触れる文章を書かせていただきました。

ぜひ手に入れてご覧いただけるとうれしいです。

 

さて、次はどこのトレイルへ出掛けて行こうかな。

次回のTRAIL TRIPも楽しみにお待ちください。

UPDATE : 2018.03.13 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP

【QUE-BICO くゑびこ】ブランド立ち上げのお知らせ

 

2013年より、自ら再生した古道をマウンテンバイクで案内するツアーを開催して参りましたYAMABUSHI TRAIL TOURは、
2017年4月より株式会社BASE TRESとなりました。
それにともない、
海がメインであった西伊豆に新たな山の観光を創出するという
これまでの歩みから、
また違ったアプローチで西伊豆の味わい方の提案や、楽しみ方を発信するものとして、
西伊豆の「美味しいお土産もの」の販売をはじめることに致しました。

流通にのせられる商品とする為、
製造からパッケージデザインまで、
たくさんの方々に多大なるご支援とご協力を賜ります中、
ここまで辿り着く事が出来ました事、心より感謝申し上げます。

この土地が好きで、この土地に暮らす私たちだからこそ、
お伝えできるこの土地の魅力と可能性を、
私たちらしい表し方で、小さな小瓶に詰め込みました。

そのはじまりのご報告に、ささやかなお披露目試食会を開催致します。
下記の日程、開催時間内は出入り自由となっております、
是非、ご都合の許すタイミングで、お立ち寄り頂けましたら嬉しく存じます。

ただ今、販売に向けweb shopの開設も準備中で、ふるさと納税への登録も予定しております。

1人でも多くの人々に、
私たちが暮らす、この土地の魅力をお伝えしていけたらと、
願っております。

UPDATE : 2018.02.09 matsumoto Category. : お知らせ

TRAIL TRIP IN CAUCASUS〜旅の終わり?〜

おはようございます。平馬です。

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清々しい朝を迎えました。

前日の峠越えの疲れはほとんど無く、むしろこれからの緩やかな下りトレイル、そして首都トビリシに戻りワインとステーキとチーズを食すことへのワクワクで満ちておりました。

テントやバイクに霜が降りていたり、ペットボトルの飲み口が凍ったりしていましたが元気一杯でした。

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BOSSは着替えを入れていた『RawLow Mountain Works』よりサポートいただいた『Bike’n Hike Bag』をバッグオンバッグスタイルに切り替え意気揚々と走り出しました。

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出だしは岩の多い川沿いの道からでした。

爽快感溢れるライドを期待していましたが、ウォーミングアップなしに走り出し怪我をしては元も子もありません。もはや体に染み付いた『押し』のスタイルでご機嫌なトレイルを目指します。

この時、川沿いに降りるということが何を意味するのか、僕にはまだ分かりませんでした。

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羊の毛がり後を横目に、依然バイクにまたがることなく時間は流れました。体も温まり、準備万端いつでも走れるぜ!という状態がしばらく続きました。

谷の底にいた僕らの前に現れたのは、山肌を這い上がるように貫くトレイルでした。

なるほど、さすがヨーロッパ最後の秘境と言われるだけあり一筋縄ではいきません。

「ジョージアめっちゃ焦らすやん」と思いながらバイクを押し上げます。

息を切らしながら登りきり「さぁジョージア、そろそろいいだろ?」と顔を上げればそこには念願の下りトレイルがありました。

Fine

がしかし、急すぎ狭すぎでとてもバイクに乗って降りられず、再び「ジョージアめっちゃ焦らすやん」と先ほどより強めに思いながら一歩一歩慎重に下りました。

D.S.

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何度目かの谷を越え、山々の雄大さに少し嫌気がさしてきた頃、閉鎖されたキャンプサイトが見えました。シーズンを終え、冬眠にでも入るかのようにひっそりとした建物には、デカデカと『BATH』の文字が。そういえばもう三日間風呂に入ってません。

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その後は、わずか15cmほどの激狭トレイルを歩き、

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なんでここが正規のルートやねんという、踏み外せば川にドボンな岩の上を歩きました。

気持ちのいい、爽快感溢れるトレイルとは何だったのか。しかしこれはこれで楽しかったのです。

それでも体力は確実に消耗していき、買いすぎかな?と思われた行動食は底を尽きかけていました。

そんな時、キムラ氏が持たせてくれた『Trail Butter』が僕らにPOWERを与えてくれました。

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その後、次第に人の気配が増し道も広くなだらかになってきました。そして目の前に広がる緩やかな草原、もうどこでも走り放題!そうそうこれこれ、よっ!待ってましたと走り出し、ずいぶん久しぶりに全身に風を感じました。

 

ゴォーーーという風切音に紛れて犬の鳴き声が聞こえました。一匹ではなく数匹いるようでした。

遠くから三頭の牧羊犬の姿を確認し、BOSS以外の生き物に遭遇するのもしばらくだった僕はちょっと嬉しくなりました。

しかし、彼らは僕らを敵とみなしたようで歯茎までむき出しにして低いうなり声をあげて向かって来ました。

走る緊張。BOSSが口を開きます。「奴らは車輪の音に反応する、降りよう」そしておもむろに拳大の石を拾いあげました。かつて彼から聞いた南米での体験談を思い出し、僕も慌てて石を探しました。手にしたのは、何を思ったか薄く小さな石。「手裏剣かよ」と自分にツッコミつつ三頭の中を進みました。

すると一頭がBOSSに向かってきました。彼が手にした石を地面に叩きつけると、ボコッという音とともに犬は逃げていきました。

なるほどね、向かってきたらあぁすればいいのか、と思った矢先僕の元にも一頭の牧羊犬が向かってきました。

BOSSに習い石を投げる僕、しかしそれは手裏剣サイズ! ペッ‥と情けない音を立てて転がる小石をもろともせずにじり寄ってくる犬。「大丈夫、敵じゃないよ」と語りかけましたがそもそも英語も通じないこの国で日本語なんて、、いや!大事なのは気持ちよ気持ち!と懸命に語りかけながら進み続けると、彼はスーッと離れていきました。

マジか、やっぱ気持ちって通じるんだと感動しながら振り返るとそこには怪我を負った羊が一頭。

彼らは羊を守っていたようで、離れていったのは守備範囲から敵が離脱したといういたって事務的な理由だったようでした。

自分の中にナウシカ的な才能を感じましたが気のせいでした。

 

危機を脱した僕らは、走って押して休んで押してを繰り返し、ヘドロに足首までつかったりながらもGirevi(ギレビ)という村に到着しました。

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時刻は4時を回り、重い雲はパラパラと雨を降らせ始めました。

どうやら今日はここで一泊することになりそうです。

 

オフシーズンで不気味なほど人気のない村に入り、かろうじて空いていた宿に飛び込むと一気に雨足が強まりました。

屋根、壁、そしてなによりビールがある幸せを噛み締めながら降りしきる雨を見つめていました。

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まだ小さいハスキー犬のお出迎えにご満悦のBOSS。

この宿のお値段は一泊二食で50ラリ。この立地でオフシーズンであることを考えるとかなり安く感じました。

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つい2日前まで新品同様だったバイクもこの通り。

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そして何とWi-Fiが使用可能でした。宇宙(そら)からダイレクトに受信するタイプでしたが回線速度は良好、久しぶりに聞くメールの着信音、予約メール。よく見れば帰国直後の日付で慌てて返信するも厚い雲に遮られ日本には届きませんでした。

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2本目のビールを飲み終え夕食をとるとあたりはすっかり暗く、雨足はさっきより幾分弱くなったようでした。

停電により薄暗くなった室内で眠気が加速した僕は一足先に休むことに。ふかふかのベッドはやはり幸せです。

おやすみなさい。

 

おはようございます。

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雨は夜更け過ぎに雪へと変わったのでしょう。

まさかの一面雪景色です。やっとの思いで越えて来た峠より積もってます。ということはあと1日ズレていれば、目標の峠を目の前におめおめと引き返すことになっていたでしょう。

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ひとまず朝食をとり、

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ハスキーと戯れ、

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お茶をいただいて決めました。

 

『以上を持ってTRAIL TRIPを終了とします、お疲れ様でした!』

 

雪の中、ひたすらダブルトラックを進むよりも早めに首都に戻り他に行きたかった場所に行く方が賢明という判断でした。

幸い村のおっちゃんが終点の村Omalo(オマロ)まで連れていってくれるとのこと。それならばと、トビリシに戻ってから行く予定だったワイナリーに連れていってくれないかと尋ねるもあまり通じず、自家製ワインが出て来ました。やはり英語は無理か、と白ワインを飲みながら再度チャレンジ、今度は赤ワインが出て来ました。最高だなこの宿。

時刻は9時前、両手にワインを持ちロゼ状態のままゆったりと過ごしました。

 

唐突におっちゃんから声がかかり、荷物をまとめて出発です。

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日本が誇るTOYOTAの、おっちゃんが愛したランクルに乗り込み村を後にします。

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ありがとうGirevi、さようならGirevi。

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おっちゃんはその大きな手でハンドルを握り、ランクルは力強く山道を進みます。

川を渡り峠を一つ越え、送ってもらえて良かったなと思いながら流れる景色を見ていました。

 

車に揺られること二時間弱、終点の村オマロに到着しました。

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トレッキングの起点となるだけあり数多くのゲストハウスが並ぶこの村も、閑散としていてすっかりオフシーズン。

おっちゃんに案内され向かった二階建てのゲストハウス、宿泊客は僕らだけでした。

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左は宿の女将のエト。春から夏にかけてはこの宿を営み、冬が来るとトビリシの土産物屋で働くと言っていました。

ここには豊富な品揃えを誇る売店もあり、お菓子や日用品、土産物も充実しておりました。

彼女は英語も通じ、あれこれと商品を説明してくれました。

自家製だという赤ワインを買い、サービスでくれたパルメザンチーズをかじりながら再び乾杯。

今日は時間も遅くトビリシ行きのタクシーは出ていないそうなのでここで一泊することに。

 

お客がいなければ彼女も暇なのでしょう。娘だ、と言って写真を見せてくれました。

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名前はインガ、めっちゃ美人。インスタだしいいね!たくさんついてるしエトもいいね!してるしで色々言いたいことがありましたがそれはさておき美人。

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そしてエト。確かにそっくり。そしてこう見えて46歳!!トビリシに帰ったら美容院とエステとネイルに行くんだと笑顔で話していました。

話は盛り上がり再びインガの話に。聞けば歌を歌っているらしく、是非!と聞かせてもらいました。

これがまたいい歌でBOSSは一耳惚れ。エトからインガに電話してもらい「ぜひ僕らのムービーにこの歌を使わせてくれ」と頼みました。

二つ返事でOKをもらってこの旅の主題歌をゲットしました。その歌を使ったムビーがこちら。

素敵な出会いもあり、夜には2本目のワインを買い足し豪華な夕食。水餃子のような小籠包のような名物『ヒンカリ』も食べ、これまた名物の透明な蒸留酒『チャチャ』を煽り、3本目の赤ワインとエトオススメの白ワインをいただき、締めはマウンテンフラワーのお茶を飲みました。

TRAIL TRIP IN CAUCASUSを締めくくる最高の夜でした!お休みなさい。

 

おはようございます。

一夜明けトビリシに向け出発の朝です。

 

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ん?昨日より雪増えてない?

 

‥続く?

UPDATE : 2017.12.06 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP, サポートメーカー

TRAIL TRIP IN CAUCASUS〜峠越え〜

おはようございます、平馬です。

 

夜明けとともに早速出発です。前日のハードな押し上げによって体だが悲鳴をあげている!!と思いきやすこぶる快調です。

高山病の気配もなく、スムーズにテント周りを片付け、自転車を右に携え歩き出しました。

登り

今日は『キャンプ地』から『Atsunta Pass』を目指します。一日目の行程に比べ、距離だけ見れば半分以下、体も軽くなんだかあっさりクリアできてしまいそうな気がしました。

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キャンプ地から先は木々がなくなり草原が続きます。

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この時の食事はアルファ米と行動食のみ。一日分足しても1000〜1500kcalほどなのに対して消費カロリーはざっと3000〜4000kcal。

西伊豆で蓄えた備蓄分がゴリゴリ消費され顔がみるみる尖っていきました。

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水の確保にはmont-bellの『UL.ウォーターピュリファイヤーボトル』を使用しました。

前回のラダック遠征で最後の最後にしくじり、帰国後二人揃って点滴を打つハメになったので水の管理は慎重です。

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なるべく荷物を軽くするため、必要最低限をペットボトルに移して持っていきました。

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大きすぎる山々に圧倒されながら歩を進めます。

この辺りから頭上の雲が厚みを増し、重くのしかかってきました。雨でも降りそうです。

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それでも道の傾斜はなだらかで、時にはバイクに跨りながら順調に進みました。

しかしながら目指す峠は遠く雲の中。雨は避けられぬと感じると同時に、ズボンの下にはくタイツを忘れたことを思い出しました。

 

アルファ米で昼食をとり一歩一歩ですが確実に標高が上がっていきます。

相変わらず目的の峠は雲に隠れたまま。あと何歩進めば、あと何メートル標高が上がれば目的地なのか、分からないまま時は流れました。

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進んでいくにつれ、尾根の上にあった道は山の斜面へ、足元の草は青々とした色に変わっていました。

同時に道幅も狭くなり、人とバイクが並ぶのが精一杯でした。

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そして案の定降り出した雨。僕はここぞとばかりにポンチョを取り出しました。

どうゆうつもりなのか、ニットキャップonフードonヘルメットonポンチョという全くもって意味不明なレイヤーに虚ろな目。当時の僕は一体何を考えていたのでしょう。

一緒にいたBOSSからは「こいつGORE-TEXをなんだと思ってるんだろう」と思ったと後日談をいただきました。

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その後はゆるゆると下りだし、せっかく登ったのになんで下るんよ!と心が曇りかけた時、反比例して空が明るくなり始めました。

灰色の雲からは真っ白な雪が顔を出し、いよいよゴールが見えてきました。

 

ゴールがどこかお分かりでしょうか?わかんないですよね?

ここです。

あつんた

まるで魔王の城に挑むがごとき緊張感。挑んだことないけど。

しかしながら、ゴールが目視できただけでも気持ちに少し余裕が出てきました。

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近づいて見てようやくわかる山の大きさにビビりましたが確実に距離は縮まっていきます。

のブリラスト

現在地はマップ上でいうとこの辺り。前回同様西伊豆にいた時から分かっていた急斜面が現れます。

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もうこんなんですよ。さらに標高は3000mオーヴァー、10歩進んで一休みの繰り返しです。

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途中、BOSSは前輪だけ外してみたり、両方外してバックパックにくくりつけてみたりと様々なスタイルチェンジを試みてましたが、どれもしっくりこないらしく10分後には元の姿に戻ってました。

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ゴールがもういよいよ目と鼻の先に見えてきた頃には、左足で路面の雪を爪先で掘って踏ん張り右足を前へ、同様に掘って踏ん張りバイクをぐいっと前へ、リアブレーキをかけて再び左足で雪掘りの繰り返しでした。

うっかり足を滑らせれば100m以上の滑落必須な緊張した状態に置かれた僕は、頂上に想いを馳せました。

あそこには何があるのだろう?あの二本の柱は一体なんだろう?電線?いや、アンテナ、そうアンテナだ!きっとWi-Fiのアンテナだ!きっと頂上に着いたら『Atsunta pass』ってWi-Fiが飛んでて、接続しようとするもパスワードを要求され、少し悩んで標高か!と閃き『3431』と入力するも「パスワードが違います」うーんと唸って再びひらめく、そうかフィートか!と。『11256』と入力すると「接続完了」の文字が!そしたらこうして、、、

twitter

ま、もちろんWi-Fiなど飛んているわけもなく、そもそもTwitterもやっていないのでできるはずもなく。

妄想の世界へ逃避気味でしたが、足元のタイヤのちぐはぐな雪化粧を見て現実に戻りました。

西伊豆ではまずありえない状態に非日常感を取り戻し、俄然やる気が湧いてきました。

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進んできた道を振り返りラストスパートです。

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一休みを要する歩数は10歩から2歩に減り、強風が吹き始めました。

ゴールまでの距離も高さも両手の指で数えられるほどに。

そして、ついに!

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ゴーーール!   って言っても本当に何もありませんでした。

それもそのはず。この峠は、僕らが勝手に目標にしていただけで実際は単なる地形の一部。地球規模で見れば表面のちょっとした凸凹に過ぎません。

大きすぎる自然の中にいる小さな自分を思い知らされると同時に『一は全、全は一』という言葉を用いれば、自分の中にもこんなにも巨大な世界が内包されているのか、、なんてことを考えてました。

とはいえここまで登ってきた達成感はひとしおで、成し遂げた!という気持ちの高ぶりを今でも覚えています。

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頂上には、トレッキングマークのついたポールに枝を縛り付けた十字架がありました。

木が生えているのは1000m以上下のエリア、そこから誰かが持ってきたのでしょう。久しぶりに人の気配を感じました。

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さぁここからは下りです!ずっと押してばかりで跨ることのなかったバイクに2日ぶりにペダルをつけます。

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峠付近のトレイル。幅は狭く慣れない雪の上で少々不安でしたが初めてのトレイルはやはり楽しかったです。

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テンションも上がります。

 

トラバースやつづら折れ、タイトなスイッチバックを走り抜け、気づけば雪も消え懐かしい草原が広がります。

この日のキャンプ地は赤い丸のあたり。

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すぐ近くに見えますが、この位置から下りで一時間以上、峠からは一時間半以上かかりました。

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今回の旅で僕らの足元を支えてくれたのは『株式会社キャラバン』様よりサポートいただいた、5.10『GUIDE TENNIE』です。

歩く、漕ぐ、下るをバランスよくカバーできるシューズです。たった2日ですが、峠を越えてかなりいい味が出てます。

 

時刻はすでに4時過ぎ。テントを張り夕食を済ませる頃にはあたりは暗くなり始めました。

明日からはゆるーくながーく下っていけるという喜びを感じながら目を閉じると、次の瞬間朝になっていました。

おはようございます。

つづく

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回はきっと楽しいトレイルライドレポートとなることでしょう。

それでは。

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UPDATE : 2017.11.22 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP, サポートメーカー

TRAIL TRIP IN CAUCASUS〜いざ!はるか Atsunta passへ!〜

お疲れ様です、平馬です。

前回、標高1500mに位置するシャティリの村を出発しました。ここから約100kmのオマロの村に向かうバイクパッキングのスタートです。

そしてこの旅の最大の難関、標高3464mのアツンタ越えが始まります。

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アツンタまでのルートは、コーカサスの山々の谷の底を流れる川に沿って進みます。

高所から低所へ、地球の重力に素直に従う川の水が、僕らの正面から背後に流れていく様を横目に見ながらペダルを踏み出しました。

 

まずは次の村であるMutso(ムツォ)を目指してダブルトラックを進んで行きます。

天候は晴れ。傾斜も緩く、やっと山から顔を出した朝日を眺めながら気持ちよく走れました。

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谷の底を走るこの道の日照時間は短く、九月終わりのこの時期では立ち止まると少し肌寒いくらいの気温。

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道中、こんなダイナミックな地形があちこちにあります。

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近くの民家兼ゲストハウスで薪として使うのでしょう、大量の丸太が詰んでありました。

これを見て、日本に帰ったら薪割りをせねば。とすこーしブルーになりました。

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道沿いの山の斜面には、写真のような薄く割れた石が沢山あります。周りの山肌を見ると、斜め45度ほどの角度の無数の細かい平行線が見てとれます。

これらの石を使って、

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このような壁が出来上がるわけですね。日本にも多く見られる石積みのコーカサス版といったところでしょうか。

さらに進むと一台のトラックが。よく見ると若者が石を拾っています。

BOSSが聞いたところによると、この先のにある石の砦の修復に使うのだとか。

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日本から来たと伝えると「NINJA!」と騒ぐ彼ら。シュシュシュッと手裏剣を投げる真似をするとさらに盛り上がる彼ら。

忍者戦隊カクレンジャー世代の僕は、調子の乗って忍術も見せてやろうと思いました。

しかしいざやろうとすると印の結び方が分からず、何を思ったか薬師如来印を結んでしまい「なんだそれ」と急に冷めた目になった彼らに別れを告げて再び走り出しました。

 

そこから程なく、体感的にはあっという間にムツォの村に到着。

村といっても、道沿いに数軒の建物がある小さなもので、オフシーズンということもありひ人気はほとんどありませんでした。

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地図でいうとこの辺り。あれ?!もう半分近く来てるじゃん!と安堵していましたが、半分というのは地図上にしか過ぎず、まさに残り半分が鬼門、実際の進捗は20%ほどでした。

そんな中、タレ眉にぽかんと開いた口、ちょっぴり赤く染まった頬がなんとも愛くるしい表情の車を見つけました。

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名前は忘れましたが、BOSSが欲しかった車とのこと。

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記念にパシャり。

 

ここまでの道の傾斜のゆるさと走りやすさはムツォ〜シャティリ間で人の行き来があったからなのでしょうか、急に傾斜がきつくなり始めOSHIAGE STYLEに。

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この辺りからどこからともなく子犬が現れ、僕らを先導するでも遊んでいるでもなくついてくるようになりました。最高でした。

その後は橋を渡り、

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休みながら、

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雄大な山々を眺めながら、

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国境警備隊のチェックポストまでたどり着きました。

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この地域はロシアとの国境が近く、稜線の向こう側はロシア連邦北カフカース(コーカサス)連邦管理区に属するチェチェン共和国のため立ち入りの手続きが必要となります。

パスポートを提示し、どこからどこまで、何日間の日程なのかを聞かれ書類をもらいます。

『MATSUMOTO JUNICHIRO』と書かれかパスポートを見て、「マァーツー、モートゥォ⤴︎、、ユニチロ?」と問う警備員。

「YES」と答えるユニチロ。前回も書きましたが、ジョージアでは『J』の発音が『Y』になります。

次に『HEIMA KEITARO』に対し「ヘィ⤴︎マ、、カイタァ⤴︎ロ?」と問う警備員。

「‥いえす」と答えるカイターロ。昔住んでいたロシアでもそうでしたが、『ケイ』とは読んでもらえずずっとカイタローでした。

ともあれ無事に通行証をゲットして先へ進みます。

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ここからは一気に道幅が狭くなり、いよいよ秘境に来たという時間が湧いて来ます。

写真では左側にまだ車の通った跡が見えますが、ほんの数キロでこの道もほとんどわからなくなります。

代わりに現れるのは、山肌を血管のように這う細い放牧の道です。

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そのためところどころにこうしたペイントが施されています。これが、この道が正しいルートであることの証明であり、真ん中の色でそのルートの目的地、種類を示しています。

このマークはこの先いたる所で目にすることになり、人一人がやっと通れる道でこれを見つけた時には「よかった、この道であってるんだ」という安堵と「マジか、この道であってるんだ‥」というハイブリットな感情を僕にもたらせてくれました。

 

道幅は狭いながらも傾斜は緩く、順調に進んでいました。

ずっと川沿いに進んで来た僕らは、目の前の道が急に弱々しく消えかかり、何やら川の対岸にはっきりした道があるのを目の当たりにしました。

どこかで川を渡り損ねたかしらと考えながら対岸の方に目を向けると、直径10cmほどの木が川を渡るように倒れているのが目につきました。

流れ着いた流木かしらとよくよく見て見ると、両サイドが石で固定されているではありませんか。

そう、これ橋でした。

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BOSS曰く『今まで見たことのない真剣な表情』で橋を渡りました。

ふわふわとたわむ橋を渡り終え、果たして落ちていたらどうなっていたのかと思った僕は、近くになった150cmほどの木の枝を拾い川にさして見ました。

結果、川底までは届きませんでした。渡りきったからいいものの落ちていたら‥と考え、もう二度とこの橋は渡るまいと思いました。

 

しかし、10分ほど休憩したのち地図を確認していると、ルートを間違えていたことが判明。

本来の登り口を1kmほど過ぎていて、二度と渡るまいとついさっき思った橋を再び渡りました。川底が予想よりはるかに深いことを知っている2回目の恐怖は初回の比ではありませんでした。

子犬もいつの間にかいなくなっていました。

 

無事本来のルートまで戻った僕らを待っていたのは、無慈悲に等高線を貫く険しい道でした。地図上ではこの辺りです。

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日本にいる時からうすうす気づいていた、とても乗って登れる斜度じゃないということを確認してバイクのペダルを外しました。再び装着する機会があることを願いながら。

そして登頂開始です。

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やはり全体的に斜度はきつく、50mほど進んで一呼吸、また進んで一呼吸、1kmほど進んだら休憩、の繰り返しでした。

登り始めてすぐに、後ろからえらく軽装、というか何も持っていないおじさんが登って来ました。彼は軽く会釈するとひょいひょいと歩を進め、気づけばはるか上の道を歩いていました。そして僕らがキャンプ地にたどり着く前に、今度は大荷物を背負って下りて行きました。

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標高が上がるほどに険しさを増す道。『押し上げ』より『持ち上げ』が多くなります。

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それでも、周りの山々を見ると確実に標高が上がっているのが分かりました。

一体いつになればたどり着くんだと感じる果てしない道のりの中でも、少しづつだけど着実に進んでいる実感がわきます。

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途中、枝が切られてた跡を見つけ、人間の行き来を感じました。

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と、何やら楽しそうな格好の実に励まされたような気もしました。

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さらに標高は上がり、森を抜け草原地帯に出ました。

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一気に視界が開けた開放感から周りを見渡すと、さっきまでその中を歩いていた森が眼下に広がっていました。

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気がつけば日も暮れかけ。なんとか最初の関門を突破した僕らはここをキャンプ地とすることにしました。

ここで取り出したるは、『A&F CORPORATION』(株式会社エイアンドエフ)様よりサポートしていただいた、『HILLBERG』社製の『ROGEN2.0(ルーガン)』なるテントです。

軽量、高強度なテントで張るのも簡単。キャンプ童貞だった僕でもすぐに張ることができました。

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遠征前の予行演習で裏山生活をした時にも使用しました。一人だと広すぎるほどのスペースで通気性もよく、湿気の多い西伊豆でも快適でした。

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二人でも十分なスペースがあります。中は暖かく、吹きすさんでいた風の影響もありませんでした。

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移動中は写真のようにバイクのハンドルバーに装備。かさばることなく軽量なため問題なく走れます。

 

テントを張り終えるとどこからか人の声が。振り返ると、声と枝で巧みに羊を誘導する羊飼いのおじさんが。

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カメラを向け写真を撮っていると、

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数匹が僕に気づき立ち止まるとそれにつられて列全体が立ち止まりそれに気づいたいおじさんが僕らに気づき歩いてきました。

それにしてもめっちゃ見てくるやん。

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とてもフレンドリーかつ味のあるおじさんは笑顔で僕らに話しかけてきてくれました。

ジョージア語で話すおじさんが何を言ってるかはほとんどわかりませんでしたが「向こうに水場がある」ということだけはわかりました。

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太陽が山に隠れるとあたりは一気に薄暗くなり、

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あっという間に夜の闇に包まれます。

さっきまで吹き荒れていた風は止み、耳鳴りがうるさいほどの静寂が訪れました。

そんな静けさに耳を傾けるうちに、気がつけば寝ていました。時刻は7時半頃だったと思います。

 

 

明くる朝、夕暮れとは対照的に青々とした景色のなか目覚めました。

日の出が遅く、夜明けの空気が張り付いたままの景色はとても美しかったです。

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ここから今回のメインディッシュである峠越えが始まります。

荷物をバックパックに詰め出発の準備を整えます。

不思議と体に疲れはなく、快調なスタートとなりそうでした。

 

今回僕らが背負って行ったバックパックは、テントに同じく『A&F CORPORATION』(株式会社エイアンドエフ)様よりサポートしていただいた『MYSTERY RANCH』社のものです。

BOSSは『COUREE25』僕は『SCREE』というモデルを提供していただきました。

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このバックパックは”無段階調整が可能なハーネスシステムでユーザー1人ひとりに最適なフィットを実現”するというユニークなもの。

XS〜Lまでのサイズに加えそこからさらに個人の体型に合わせて無段階にフィッティングが可能になっています。

これにより背負った時のフィット感が増し、重さの分散率も上がり疲れにくく動きやすいというナイスなバックパックでした。

そのほかにも、40年の歴史の中で培って来た技術と経験がふんだんに盛り込まれていますので、気になる方はぜひチェックして見てください。

 

長くなってしまったので今回はこの辺で。

続く

最後まで読んでいただきありがとうございました。

平馬

UPDATE : 2017.10.29 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス, TRAIL TRIP, サポートメーカー, 未分類

TRAIL TRIP IN CAUCASUS〜始まりの町へ〜


どうもこんにちは。平馬です。

TRAIL TRIP IN CAUCASUS、始まります。

 

今回の旅は、もちろん重要なことではありますが、美味しいワインとチーズをたらふく食べようというのが目的ではございません。

もしそれだけなら、テントや寝袋、その他の仰々しい装備も必要ありません。

空港ではテレビだと言われ、職員にはお前ら一体何を持ってきたんだよと白い目で見られながらも遥々マウンテンバイクを持ってきたのには理由があります。

それはバイクパッキングです。聞きなれない方もいるかと思いますので説明しますと、

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この写真のように自転車に荷物を搭載し旅をすることです。

詳しくは、日本で初めてのバイクパッキング本を執筆した北澤氏の記事が載っているこちらをご覧ください。

様々な定義や楽しみ方があるかと思いますが、僕にとっては『登るときはめっちゃ大変だけど下りは早いし楽しいよ♪あとキャンプもできるし歩くより遠くに行けるよ♫』くらいのものでした。

そして当然、テントを持っていくとなればそれなりの場所に行くわけです。そうです、この旅の表題にもなっているコーカサス山脈に向かいます。

ちなみに地図でいうとこの辺り。

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よくわからない方もいるかもしれませんがそのままで大丈夫です。

そして今回向かう地域はトゥシェティと言って国立公園にも指定されており、ジョージアの中でも『秘境』と呼ばれている地域です。

そして実際にバイクパッキングを行うルートはこちら。

スクリーンショット 2017-10-24 1.55.01

さっきよりわからなくなった方がたくさんいると思いますが大丈夫です。おいおい分かります。

一応説明しますと、標高1400mに位置する左上のシャティリ(Shatili)なる村から、マーカーの付いている3431mのアツンタ峠(Atsunta pass)を越え、右下の標高1800mのオマロ(Omalo)という村までの100kmの行程です。

 

どうですか?うわマジかよって思いました?僕は思いました。

根がインドア派な僕には、100km?しかもその途中に2000m登って?寝泊まりはテントで?‥なるほど(白目)って感じでした。

 

しかし!そんなことを思っていても気づけばここはジョージア、そして始まりの町シャティリに向かうタクシーを探しているのだからもう腹をくくるしかありません。

黒目を戻してしっかり前を向いていかねばならんのです。

 

さぁ前置きが長くなりましたがいよいよ旅の始まりです。

トビリシのダウンタウンにある『Hotel ISAKA』を出発。

ツボが分からないロシア風美人スタッフにしばしの別れを告げるため、自転車を担いでロビーにおりました。

「僕が戻るまで、この(要らない荷物が入ってる)段ボールを預かって欲しい。危険な旅になるが必ずここに戻るよ、君のために」

って英語で何ていうんだろうと考えながら下に降りると知らない男性スタッフいて、しばらく留守にすると伝えるとOKじゃあ一日4ラリで荷物預かっとくわ、いってら。と言われ宿を後にしました。

 

前日聞き取り調査をしたところ、目的の村までは3000mの峠を越えねばならないらしく、デリカじゃないと無理だとのこと。

デリカ

デリカ。そう、あのデリカです。ツアーの際に僕らが使っていて、なんなら成田空港までも乗ってきたあのデリカです。

 

タクシーが集まる地下鉄駅の周辺をぐるりと見渡すとほとんどはジャーマンのセダンかジャパンのコンパクトカー。

たまに「やっちゃえ」と聞こえてきそうなワンボックスカーがありましたがとても3000m峠を越えれそうにはありません。

なるほどデリカというのは『峠を越えられる車』の代名詞なのかと考えながら、近くにいたステーションワゴンのドライバーに話しかけました。

へ「シャティリまで行ける?」

ド「?」

へ「シ ャ テ ィ リ

ここで英語がわかるらしいホームレスがフラフラと登場

ホ「シャティリに行きたいんだとさ」

ド「?」

いやもうお前何語ならわかるんだよとツッコミたくなりましたが、唐突にドアを開け歩き始めるドライバー、

ついて行く僕、とホームレス。

近くのタバコ屋の店員(女性/美人)に何やら話しかけるドライバー。

美「シャティリ?」

へ「そう!シャティリ! いくらかかる?」

美「dhgfsdfh’あ;sd986」

へ「?」

美「はぁー(ため息)‥」奥に人を呼びに行く。

カウンターの横の扉が開きおじさん登場。

お「ん?何?」

へ「シャティリに行きたいんだけど、いくらかかる?」

お「シャティリ?えー、300ラリだよ。な?そうだろ?」とドライバーに話しかける。

頷くドライバー。だとさと言って微笑むおじさん、ドヤ顔で小銭をせびるホームレス、お前なんもしてねぇだろ!と払いのける僕。

へ「自転車を載せたいからデリカがいい」

お「?」

へ「自転車!これ!

お「はぁー(ため息)‥」隣の薬局に人を呼びに行く。

一人の店員(女性/かわいい)が出てくる。

へ「自転車を載せてシャティリまで行きたいのですが、おいくらでしょうか?」

周りのドライバーたちに自転車を載せてシャティリまで行きたいらしいことを伝えるかわいい店員、小銭をせびるホームレス。

周りのドライバーたちは「デリカだ」と口々に言う。いやだからそれはわかってんだよ!だからデリカだといくらかって聞いてるじゃないですか!ンア!?なんだお前まだいたのか!わかったよ、はいどうぞ!とホームレスにテトリ硬貨を渡す僕。まったく一体どうすりゃいいんだ!

そこにドライバーを連れて戻ってきたBOSS、「350だって」

 

ふぅーとため息をつき振り返るとホームレスの姿はありませんでした。

朝7時、トビリシは冷たい雨が降っていました。

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なんとかデリカを手配した僕ら。350ラリ、単純計算で17,500円。高いような気もしましたが、ジョージアの秘境と言われる地域に、自転車を載せ、さらにはオフシーズンということを考えれば妥当な値段だと感じました。

 

ドライバーよりも手際よく3列目のシートを跳ね上げ、テキパキと前後輪を外し自転車を積み込む僕ら。

あ、これこんな風になるんだと感心顔のドライバーを尻目に、やっと出発できると安堵しました。

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よし行こう!とドライバーを振り返ると、なんのつもりかコーヒーを注文していましたが、郷に入っては郷に従え、彼のコーヒーブレイクが終わるのを待つことにしました。

時刻は8時。さっきよりも少し、雨はおさまっていました。

 

それからぼーっと灰色のトビリシの街を眺めていると何やらもめているような声が聞こえてきました。

声の主は、昨日話を聞いたタクシードライバーでした。

「俺の客だ!」といっているように聞こえました。

確かに最初に話を聞いたのはあなただ。今日になって鞍替えして罪悪感が湧かないわけではない。でも‥でもっ!

「そいつらは俺のデリカで行くんだ!俺の客だ!俺の!デリカで!行くんだ!!」

と、そんなふうに凄む彼が乗っていたのは、ホンダのステップワゴンでした。

 

周りになだめられたステップワゴンが去り、ドライバーのコーヒーがカラになったところでいよいよ出発です。

 

 

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トビリシのハイウェイ。市内もそうですがほとんど信号がなく快適なドライブのスタートです。

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郊外に出てすぐに給油。ガソリンの値段は日本とそれほど変わらないのを見ると、タクシーが割高なのも頷けます。

上から2番目と一番下は何が違うのだろう、ドライバーのおっちゃんはどっちを入れんたんだろうと思いながら、少し眠気を覚えました。

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郊外の集合住宅。ブレてしまってますが、拡大すると窓の一つ一つに細かく生活感が刻まれていてたまりません。

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こんな攻めた建造物もたくさん。

食べ物や自然も素晴らしかったですが、建築を見る旅としても十分に楽しめる国だと思いました。

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30分ほどであたりの近代建築は姿を消し、代わりに雄大な地形が見えてきます。左の木々には紅葉も見られます。

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紹介が遅れましたが彼がドライバーのおっちゃん。

慣れていないはずの英語を使い積極的にコミュニケーションをとろうとしてくれる姿に好感が持てました。

 

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2時間ほどして、宿泊していた地域と反対側のダウンタウンを抜け車は峠道に。

放牧中の牛たちがこの先の旅を暗示しているように感じました。

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一体それどっから持ってきたの?何に使うの?という巨大な石。結局わからず終いでした。

ここまでの道中、道の荒れ具合は前回のラダックとよく似ていますが周りにはたくさんの緑がありました。

さらには広葉樹の木も多く、さながら西伊豆の林道を走っているかのような錯覚を覚えました。

 

目的のシャティリに行くためには3000mの峠を越えます。

そのため徐々に標高は上がり気温は下がって行きます。

タバコを吸うためか、5cmほど開けっ放しになっている運転席側の窓から入ってくる外気は僕の膝を直撃し続けました。

寒さを回避するため膝に置いた手のひらはとても暖かく、僕をズルズルと眠りに引きずり込んで行きました。

そして完全に睡魔の餌食となる直前に撮った写真がこちら、

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え、めっちゃ雪降ってるやん‥。

この写真の存在は帰国後に気づきました。途中、太陽に照らされキラキラと輝く白銀の景色が見えた気がしましたが、夢か寝ぼけているのだと思っていました。

だっていま九月ですよ?

 

 

車に揺られ5時間ほど、到着は昼過ぎでした。始まりの町シャティリに到着しました。

早速バイクを車内から取り出し組み上げます。BOSSが後輪をはめるのに手こずっていましたが特に気にしませんでした。

 

シャティリの村の第一印象は、寂しい村。

オフシーズンなので当然でしょうが人気はなく、代わりにあるのは白みががった土色がむき出しになった山肌と、それに溶け合うように色を変えつつある木々の葉の色でした。

鼻の穴の入り口がひりつくほど乾燥した風に吹かれながら、あぁ、秘境に来たのだなと感じました。

 

いつのまにか僕らの呼び名が「My friend」になっていたおっちゃんと別れの固い握手を交わし先ずは腹ごしらえ。

果たして飯を食わしてくれるところなんかあるんかいなと思いながらペダルをこぎ出しました。

 

走り出して数メートル、BOSSの「んん?」という声で立ち止まりました。

どうやらチェーンがうまく回らないようです。

「おいおい大丈夫かい?おおかたチェーンを掛け違えたんだろう、相棒がそんな調子だと先が思いやられるぜ」なんて笑顔でBOSSに近づきました。

が、事態は深刻でした。

なんと、リアタイアのハブからカセットがポロリと落ちたのです。

よくわからない方に説明しますと、雪道になったのでタイヤにチェーンを巻こうとしたらタイヤごと取れちゃったようなものです。

(的を得ていないのはわかりますが僕らも初めてのことだったので‥それくらいどうしようもないことが起きたと感じていただければ幸いです。)

ともあれ、道の真ん中であたふたしててもしょうがないので無理矢理タイヤをはめて走り出しました。

「バイバイ、マイフレンド!」と手を振り走り去って行くおっちゃんを見送り万事休すかと思いました。

そして再び走り出すこと数メートル、BOSSのリアタイヤが軽い砂埃をあげました。見るとさっきまでフラフラと浮いていたカセットが元あるべき場所に戻っているではありませんか!

タイヤが回る遠心力でどうにか収まった11枚の歯車を眺め、「よかったね」という僕に「まぁこれがダメなら一台で行こうと思ってたけど。その方が軽いしね笑」とBOSS。

「まったく、やれやれだぜ」

 

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安心したところで腹が減っていたのを思い出した僕らは、レストランと書かれた登りが揺れる一軒の家に向かいました。

この建物、驚くことに全て薄い石を積んで作られています。ここから先こんな建造物がたくさんでできますが、詳しい説明はまた後ほど。

 

ランチをやっているようなのでここで食べることに。

出迎えてくれたのは彼、

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映画の中から飛び出して来たような顔立ちになぜか花柄ピンクのガウン姿。

彼は僕らを見るなり中に招いてくれました。

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中にはなんともアンティークな棚が。そしてディスプレイされているのはほとんどが酒、だったと思います。

彼は挨拶もほどほどになぜか猟銃を僕に手渡しました。どうだ?というワクワクした表情で見つめる彼に「ナイス」とだけ答えると、満足そうに頷きました。

なんだったんだろう?と思うと同時に、お酒をご馳走してくれんかなと思いましたが叶いませんでした。

そしてふとテーブルに目をやると、

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チーズです。こんな状態のチーズがナチュラルに置かれているのを見るのは初めてでした。トムジェリ感がすごかったです。

そしてお待ちかねの昼食。

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かなり豪華でした。一番手前は薄切りのナスにニンニクベースのペーストを乗せたもの、真ん中はボルシチ風のスープ、鶏肉が入ってました。その右隣は唐辛子?のピクルス、左奥はさっきのチーズ、一番奥は生トマトとキュウリのピクルスでした。

スープに入ってるパクチーやナス、匂いの強いチーズなど苦手なもの満載でしたが自然と口に運び、美味しいと感じました。

 

腹ごしらえを終えた僕らはシェティリの観光名所でもある『石の砦』に向かいました。と言っても小さな村ですので200mほどの移動でしたが。

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かつては侵略を防ぐための砦だったどうで、全て石を積んで作られています。

有名な観光地のため、ネット上にたくさんの情報があるので詳しい説明は割愛させていただきます。

さてこの石の砦、見た目の美しさもさることながら、なんとゲストハウスになっているのです。

お値段は一泊二食付きで60ラリ。辺境価格とはいえお安いのではないでしょうか。

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宿の受付からだいぶ登ったところにある看板。電話はできませんね。

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宿で飼っているのでしょうか?牧羊犬風なワンコがおりました。

とても人懐こく、宿から出て戻ると入り口で待っていて、部屋まで先導してくれました。最高でした。

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バルコニーに自転車を置かせてもらいました。まだ綺麗でフレームの色まではっきり見えますね。

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部屋に入りベットに寝転がりました。体が心地よく沈み、危うく寝てしまいそうでした。

そんなさなかの一枚。株式会社キャラバン様よりご提供いただいた『5.10 GUIDE TENNIE』です。

こちらもまだ色がわかるほどに綺麗ですね。この旅の足元を支え続けてくれた大切な一足です。

 

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さて所変わって宿のキッチンにお邪魔しました。

立法体の薪ストーブが備えられ中はとっても暖か。上部でお湯も沸かせる優れた設計です。

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冷蔵庫にはなぜか無数のウォーリーのシールが。

彼女は妹でしょうか?ガールフレンドでしょうか?顔立ちからして妹でしょう。

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宿の内部。荒っぽい作りでしたがしっかりしていてとても綺麗でした。

僕らの部屋は3階に位置するらしく部屋を出るとすぐに階段がありました。

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3階から降りる階段は螺旋階段。少し急でしたが雰囲気がありました。

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2階から1階に降りる階段は壁に沿って作られていました。

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壁は木材を重ねて貼ってあり、西伊豆BASE TRESを彷彿とさせました。

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壁際の処理の無骨さも同様です。

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かつては塔と塔を結ぶ通路だったのでしょうか、今は使われておらず奥に発電機が置いてありました。

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トイレめっちゃ綺麗でした。便座の突き刺すような冷たさに驚き、あぁ、ぼかぁ日本人なんだなと感じました。

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外に出ると満点の星空でした。もう少し綺麗に撮れた写真はまたの機会に。

 

一夜明けて出発の朝。

ここから2、3日はベットで寝ることはないのだぞと自分に言い聞かせました。

だったらせめてもう少し君のそばにと思いましたが、太陽が僕らを急くように登り始めました。

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宿のスタッフ、イーサ(美人 彼氏あり)に別れを済ませいざ出発です。

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ふと山に目をやると「君らどう見ても詰んでるやん」という牛たちを発見。

どうするのだろうとしばらく見ていると、

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「あ、そこ道あったんだ」という岩壁を歩いて行きました。

この先そんな困難な道が待ち受けようと、彼らのように一歩づつ歩いて行こう、きっとその場からしか見ることのできない道があるはずだ!

と、このブログを書きながら思いました笑

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さようならシャティリ、ありがとうイーサ。

 

やっと始まったTRAIL TRIP IN CAUCASUS!

これからどんな旅が待っているのでしょう、乞うご期待!それでは!

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平馬

UPDATE : 2017.10.25 matsumoto Category. : CAUCASUS-コーカサス
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